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完食指導とは真逆の「給食の量を減らしてもいい」取り組み それでも給食容器は“からっぽ”になった

食べられない子供に給食の完食を強要する行き過ぎた完食指導。この指導は、子供たちのトラウマになるなど深刻な影響を及ぼしてしまうこともあります。福岡市の小学校では、給食が楽しい時間になるように、ひとりひとりが「食べられる量」を大切にした取り組みが行われています。みんなが好きな量だけを食べる教室を見せてもらいました。

「減らす人は先に減らしてください」

福岡市博多区の博多小学校。6年3組の教室では、4時間目の授業が終わり、子どもたちが給食の準備を始めていました。この日の献立はクリスマス特別メニュー。子どもたちも楽しみな様子です。

「手を合わせてください。おいしい給食頂きます」

「いただきます」の挨拶の後、数人の子どもが立ち上がりました。

博多小学校6年3組 担任 山崎悠太郎教諭
「食べられる分以外は減らしていいので、減らす人は先に減らしてください」

このクラスでは、配膳された分量が多いと感じたり食べられない食材があったりする子どもが自分が食べられる量に調整する時間が設けられています。

博多小学校6年3組 担任 山崎悠太郎教諭
「まずは自分が食べられる量というのを大事にしています。体格によって食べられる子、食べるのが苦手な子がいますので、減らすときに自分で可能な限り減らすようにしています」

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