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「閉経したら女は終わり」「“ホットフラッシュ”はオバサンの象徴」 ネガティブなイメージでタブー視されてきた「更年期」が語られる時代がやってきた!

2月開催された世界最大級のフェムテックイベント。主催者によると、50代以上の来場者数は、前回2022年開催時の倍以上だった。これまで語られてこなかった「更年期」が注目されている。

「更年期」の健康課題はおざなりにされてきた

「顔のほてり」「ホットフラッシュ」「頭痛やめまい」「憂鬱になる」…女性の多くは閉経前後に様々な健康課題に襲われる。日本人の平均閉経年齢は50.5歳。その前後は卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が急激に減少、様々な症状が出る。かくいう筆者も50歳になってから朝起きると手指の関節がこわばり、キーボードを打つ手が痛む。

「更年期=おばさん」というネガティブなイメージが根強くある日本では、こうした体の変化が起こっても「まさか更年期?いやそんなはずはない」と認めず、結局放置してしまうケースがほとんどだ。厚生労働省の調査によると「相談しても解決しないと思った」「それほど深刻な状況だと思わない」「プライベートなことで相談するのがためらわれる」と、声をあげない女性が多いことが分かった。

「更年期症状」による経済損失は「生理」よりも多い

2月、経済産業省は、「月経随伴症」「更年期症状」「婦人科がん」「不妊治療」など女性特有の健康課題による労働損失等の経済損失が、社会全体で約3.4兆円にのぼるとする推計を発表。(出典:「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」経済産業省)
驚くべきはその内訳だ。「月経随伴症」「婦人科がん」による損益が、それぞれ約0・6兆円であるのに対して、「更年期症状」が約1・9兆円ともっとも大きかった。

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