PageTopButton

イタリア産の生ハムが買えない?! 静かに広がる“アフリカ豚熱”クライシス 検疫のプロは「ウイルスが近づいてきている」と危機感

豚やイノシシの伝染病「アフリカ豚熱」がアジアなどで猛威をふるっています。日本での感染例はありませんが、海を挟んだ隣国の韓国・釜山では感染が確認されていて、警戒感が高まっています。

韓国・釜山で感染確認 海をはさんだ福岡の養豚場は


農林水産省は2月、韓国の釜山でアフリカ豚熱が確認されたことなどを受け、全国に最大限の注意喚起を求める通知を出しました。

釜山と距離的に近い福岡県で養豚場を運営する男性は、危機感を感じています。
 


井上ピッグファーム 井上博幸社長
「怖いとしか言えないですよね。今は、入らないでくれという願いしかないですよね」

この農場では、ブランド豚「糸島豚」を約8000頭飼育しています。イノシシの侵入を防ぐために農場の周りをフェンスで囲っているほか、農場に入る車両について消毒を行うなど、できる限りの防疫対策をしています。それでも不安は募ります。

全国でも有数の豚の飼育頭数を誇る九州。井上さんはアフリカ豚熱の感染拡大は、甚大な被害につながるのではと話します。
 


井上ピッグファーム 井上博幸社長
「九州から豚がいなくなるんじゃないか。そのくらい感染力が強い。前回、佐賀県唐津市で確認された豚熱とは違って、アフリカ豚熱に関してはワクチンもないし。日本の豚の3分の1は九州にいますから、その豚がいなくなるのはとんでもないことだと思っています。」

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう