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イタリア産の生ハムが買えない?! 静かに広がる“アフリカ豚熱”クライシス 検疫のプロは「ウイルスが近づいてきている」と危機感

豚やイノシシの伝染病「アフリカ豚熱」がアジアなどで猛威をふるっています。日本での感染例はありませんが、海を挟んだ隣国の韓国・釜山では感染が確認されていて、警戒感が高まっています。

アフリカ豚熱 ウイルスは靴底に付着し侵入する可能性


農林水産省 動物検疫所 博多出張所
田上勝則所長
「非常にウイルスが近づいてきていると感じています。我々動物検疫所は、危機感を持って検疫の対応をしています」
 


釜山との就航便もある海の玄関口・博多港の国際線ターミナルでは、通路に消毒薬をしみこませたマットを設置しています。動物検疫所によりますと、アフリカ豚熱のウイルスは、靴底に付着した状態で国内に侵入する可能性があるからです。

探知犬も活躍

 


一方、海外から持ち込まれた肉や食べ残しを介してウイルスが侵入する可能性もあり、動植物検疫探知犬を活用して、国内への肉類の持ち込みを未然に防いでいます。

農林水産省 動物検疫所 博多出張所
田上勝則所長
「ぜひ日本の畜産を守るために、海外からの畜産物は持ってこないよう、よろしくお願いいたします」

私たちの食卓や地域の産業に影響を及ぼすウイルスの脅威。慎重で丁寧な対応が続く中、私たちにもできることがあります。

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