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開業100年迎える西鉄・天神大牟田線に「桜並木駅」開業 14年ぶりの“新駅”効果で沿線に活気

西鉄天神大牟田線で14年ぶりの新駅となる「桜並木駅」が16日、開業しました。周辺ではマンションの建設が相次ぐなど開業効果もみられています。
 

駅近くの桜並木 春には満開に

福岡市博多区竹丘町に開業した、西鉄天神大牟田線の「桜並木駅」。雑餉隈(ざっしょのくま)駅と春日原(かすがばる)駅の間に位置する、西鉄では14年ぶりの新駅です。
RKB竹井りさ「駅名の由来となったのは、駅の近くにある『桜並木』。春には満開の桜を楽しむことができ、地元の人に親しまれてきた場所です」
 


西鉄 林田浩一社長「駅名称の『桜並木』には、街のシンボルとして地域の皆様に末永く愛される駅になってほしいという思いを込めています。新駅の開業により沿線の利便性向上を図りますとともに、周辺地域の活性化の一助になればと思っています」

1日8000人の利用者を見込む

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「みんなの桜並木号出発!」

開業日には、地元の小学生が桜並木駅をテーマに描いた絵を車内に飾った特別列車「みんなの桜並木号」が運行。桜色の開業記念Tシャツを着た子供たちや保護者も乗車し、新駅の誕生を祝いました。

桜並木駅には平日232本の普通列車が停車する予定で、1日平均8000人の利用者を見込んでいます。

駅の利用者「桜というのがいいですね、桜並木だから」「若い方とか来てお店もいっぱい入ると聞いたのでそこも楽しみだなと思っています」

若い世代の増加で街に変化が

駅近くの春町で自治会長を務める高原元さん(75)は、開業を機に「街が変わってきているのを実感している」と言います。

高原元さん「一戸建てが増えてきて、若い人たちがどんどん入ってきているのは変わってきたなと思いますね」
 


桜並木駅には、新たにロータリーが整備され、電車とバスの乗り換えもしやすくなっています。

高原元さん「バスの本数も増えてくるんじゃないかなと思います。特に高齢者からすると便利がよくなると思います」

ファミリー層の移住を見越して駅の近くには、新たに小児科のクリニックも開業しました。
 


いかりアレルギーこどものクリニック 碇航太院長「桜並木駅が2024年度に新しくできると聞いて、引っ越しして新しく入ってくる人もいるだろうし、小児科なのでお子さんがたくさん多いところでと、この場所を選びました」

患者「病院が(駅の)目の前だからすごく便利だと思います」

家賃相場は急上昇 2LDKで9万円近くに

RKB原口佳歩「桜並木駅の開業に伴い、周辺ではマンションなどの建設も相次いでいます」
 


西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅から下大利駅まで約5.2キロの区間は、2022年8月に高架に切り替えられ、周辺道路の渋滞も緩和されました。不動産会社は、新駅の開業を機に「沿線のマンションの需要がさらに高まる」と見ています。
 


三好不動産南福岡店 梅原翔太郎店長「もともと2LDK共益費込みで7万8000円くらいのところが、直近の契約では共益費込みで9万円近くまで上昇しています。桜並木駅の開業に伴って地価がどんどん上がっているので、これからどんどんまた上がっていくのではないかと思われます」

500メートルしか離れていない雑餉隈駅は存続

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その一方で、懸念されているのは桜並木駅と雑餉隈駅の「距離の近さ」です。両駅はわずか500メートル、徒歩で5分ほどしか離れていません。西鉄は当初、雑餉隈駅を桜並木駅に移設する方針でしたが、駅の存続を求める声もあり、見直されたいきさつがあります。雑餉隈駅周辺の店ではこんな声も聞かれました。

「向こうにお店が出るという話だから、そうなったらこちらの方が減ると思うんですけど分かりません」「活性化したらいいんじゃないの、街がね。人口が増えたらいいこととは思いますよ」

西鉄は新駅の開業にあわせてダイヤを改正し、コロナ禍で運行を取り止めていた平日と昼間の特急列車を復活。新たに春日原駅が特急の停車駅となりました。4月で開業から100年を迎える天神大牟田線。新駅の開業で、沿線の街並みは今後どう変わっていくのでしょうか。

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