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完成すれば“日本初”の「浸透圧発電」施設~水の塩分濃度の差を利用する発電技術とは

海水から真水を作る際に生じる濃縮海水を活用して電気を生み出す「浸透圧発電」の実用化に向け、施設の起工式が福岡市の海水淡水化センターで行なわれました。完成すれば日本初の施設になります。

水の塩分濃度の差を利用…「浸透圧発電」とは


福岡市東区の海水淡水化センター「まみずピア」では、25日午前10時から「浸透圧発電」施設の起工式が行われ、福岡都市圏に水を供給する福岡地区水道企業団の関係者らおよそ30人が工事の無事を祈りました。「浸透圧発電」は、海水を淡水化する際に生じる濃縮海水を下水処理水と混ぜ、塩分濃度の差を利用して発電するもので、実用化されれば日本で初めてとなります。

福岡地区水道企業団 中村貴久企業長「昼でも夜でも発電できるし、夏でも、そして晴れでも雨でも、曇りでもいつでも発電できる。1年365日24時間発電できる。そういう意味でも、非常に意義のある技術にチャレンジをできると考えています」

施設は、来年3月に完成する予定で、将来的には通常の海水を活用して発電する技術の確立を目指しています。

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