アツい情熱を燃やし、全国のお城を巡って絵を描いているという素敵な方が、福岡県糸島市にいます。会社を退職してから城巡りを始めたという綾部進さんが、これまで訪れたお城の数はなんと677城。さらに描いた城の絵は120枚にもなるという、まさに「城描きさん」なんです。6月24日のRKBラジオ『Toi toi toi』で密着してきました。(報告・スナッピー蒲池みなみ)
病を乗り越え、いざ城の道へ!
綾部さんが城巡りを始めたきっかけは、会社員時代に体調を崩したこと。「何か運動を始めよう!」と思った時に、元々好きだった時代小説の舞台である全国各地の城を巡ってみようと思いついたんだとか。さらに「この感動を絵に残したい!」という思いが芽生え、城の絵を描き始めたそうです。多いときには1年で111城も訪れたという綾部さん。その情熱には頭が下がります!

武士の目線で城を見る!?綾部流「城攻め」の極意

綾部さんの城巡りは、ただ見て回るだけではありません。準備からしてプロ級なんです。
事前に市役所や資料館に問い合わせて情報を集め、城の詳細な情報を頭に叩き込みます。さらに、その城にまつわる小説を読み込むことで、当時の時代背景を深く理解し、なんと「当時の武士の目線」で城を見て回るのだとか。
外壁からじっくりと歩きながら「自分が武士だったらどこから攻めるか」と戦略を練るように時間をかけて、中心部まで歩きます。城巡り中はペンを持たず、様々な角度から写真を撮りまくるそうです。雨が降っていようと、お構いなし。まさに武士道精神ですね。

あなたも「武士の夢跡」をたどってみませんか?

綾部さんの城絵は、筆と色鉛筆で描かれています。特にこだわっているのが、色鉛筆を溶かして描く際の色の調合。朝から何時間もかけて色を調整することもあるそうで、その繊細な作業に綾部さんの情熱が詰まっています。

綾部さんがこれまでに訪れた城の絵をまとめた画集「武士の夢跡 日本の城絵暦原画集と城巡りの楽しみ方」(梓書院)が、今月発売されました。表紙を飾るのは岡山県にある備中松山城です。
この画集、ページの上半分に城の絵、下半分には綾部さんが集めた城の解説や時代背景が200~300字でまとめられています。同じ城でも夏と冬で異なる姿が描かれていたり、筆1本のみで表現される絵があったりと、綾部さんならではのこだわりが詰まっています。城の新しい楽しみ方を発見できる一冊ですよ。
さらに、直接、綾部さんの作品に触れるチャンスもあります。原画120点を展示する個展が、今年12月に福岡市美術館で開催される予定です。詳しくは、綾部さんの公式サイトをチェックしてみてくださいね!
https://www.shiroegoyomi.jp/
人生100年時代を楽しむヒント
素敵なセカンドライフを送る綾部さんから、リスナーの皆さんへメッセージをいただきました。
「今は人生100年時代。趣味を通して体力作りや頭を使うことで、健康に楽しく生きていってほしい」
綾部さんの姿そのものが、このメッセージを物語っていますね!
今回の取材で、私も新しい趣味を見つけるヒントをもらえた気がします。皆さんもぜひ、綾部さんのように熱中できることを見つけて、毎日をイキイキと過ごしてくださいね!
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蒲池 みなみ
スナッピー
出身地:大阪府 誕生日:2月18日 自己紹介お願いします 「わんこそば81杯、1か月に7県旅行」好奇心と行動力たっぷり!蒲池みなみです。 九州で暮らす祖父母に、九州のよかとこを聞いて育ちました。痒いところに手が届く「孫の手」のような伝え手になります。よろしくお願いします。