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墓の“お供え物の花”ちぎられる被害 カメラマンが泊まり込み取材…犯人は鹿でした

福岡県新宮町の霊園でお供え物の花がちぎられる被害が相次いでいます。犯人の正体を突き止めるため、カメラマンが真冬の墓地に泊まり込みで取材しました。

狙いは菊の花

福岡県の新宮霊園は広さ2.3ヘクタール、園内には7600基のお墓があります。数十年前から、供えられた花が何者かに荒らされる被害が相次いでいます。
新宮霊園 真子太統括本部長「やっぱりこの辺を荒らしていますね。お墓に菊を供えますよね。菊の花を、花だけを食べるんですね。だから茎だけが残ってる状態」
いったい誰の仕業なのか。
新宮霊園 真子太統括本部長「9時半ごろ、オス2頭。この辺も通っていますね」 新宮霊園 鹿谷美恵さん「全部食べられました。残念です」

赤外線カメラを設置

姿を現したのは鹿

暗闇でも映る赤外線カメラを設置してみました。カメラには、ウサギなど野生動物が映りましたが、花には興味がないようです。その後も被害は続きます。
新宮霊園 鹿谷美恵さん「ここ両サイド、全部食われています」

姿を現したのは鹿

新宮霊園では鹿の侵入を防ぐため、2年前に柵を設置しました。
新宮霊園 真子太統括本部長「あそこから潜って来るんですよ。下をくぐって、隙間があいているとですね」
鹿を寄せ付けないように、近づいたら音が出る機械も10か所に取り付けました。また、猟友会にも駆除を依頼してますが、被害は減りません。
粕屋猟友会 猟師「駆除が追いつかん」 新宮霊園 鹿谷美恵さん「愛情込めて花の管理をしているのであれなんですけど、鹿も食べていかなくちゃいけないんだなと思うと、何とも言えないですね」 新宮霊園 真子太統括本部長「できれば、殺生とかは好まないので、鹿も墓を荒らさなければ下りて来ていい。共存する方法を考える」
生きるための攻防、墓場で繰り広げられる人間と鹿の知恵比べです。
カメラを設置して1週間…深夜の霊園に姿を現したのは鹿です。よく見ると、供えた花を食べているようです。鹿は5分間、花を食い荒らした後で山へ帰って行きました。

福岡市動物園で映像を分析してもらいました。
福岡市動物園 動物相談員「花を好んで食べるということは、もしかしたらないかも知れないが、新しい所を探して下りて来ているという可能性はあるかもしれないですね」

猟友会に駆除依頼

新宮霊園では鹿の侵入を防ぐため、2年前に柵を設置しました。
新宮霊園 真子太統括本部長「あそこから潜って来るんですよ。下をくぐって、隙間があいているとですね」
鹿を寄せ付けないように、近づいたら音が出る機械も10か所に取り付けました。また、猟友会にも駆除を依頼してますが、被害は減りません。
粕屋猟友会 猟師「駆除が追いつかん」 新宮霊園 鹿谷美恵さん「愛情込めて花の管理をしているのであれなんですけど、鹿も食べていかなくちゃいけないんだなと思うと、何とも言えないですね」 新宮霊園 真子太統括本部長「できれば、殺生とかは好まないので、鹿も墓を荒らさなければ下りて来ていい。共存する方法を考える」
生きるための攻防、墓場で繰り広げられる人間と鹿の知恵比べです。

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