福岡発!行列ができるドラッグストア「新生堂薬局」
ドラッグストア群雄割拠の福岡で、行列のできる異彩を放つ店がある。他店とは一線を画す独自戦略で、2021年度は増収増益。年商は245億円!
オレンジ色が目印の「新生堂薬局」。現在福岡と熊本を中心に、ドラッグストア53店舗・調剤薬局87店舗を展開する、今勢いに乗るドラッグチェーンだ。
行列の秘密を徹底解剖した。
オレンジ色が目印の「新生堂薬局」。現在福岡と熊本を中心に、ドラッグストア53店舗・調剤薬局87店舗を展開する、今勢いに乗るドラッグチェーンだ。
行列の秘密を徹底解剖した。
ドラッグストアに「女性限定フィットネス」?!
ドラッグストア新生堂薬局から目が離せない。
新業態店舗を次々に登場させ、お客を離さない…
①エコレットプラス。自社のアウトレット商品を始め、他社の商品まで取り扱うアウトレットショップ。食品、雑貨、家電、衣料と商品ラインナップは幅が広い。一方、商品が入ったら営業するという営業日は決まっていないスタイルは、買い物計画を立てにくいが、ある意味理にかなっているともいえる。
②新生堂薬局の横に併設されている女性専用のフィットネス「カーブス」。女性専用のエクササイズをレッスンする施設。通っている女性は口々に「憩いの場」であるとその魅力を語る。健康と切っても切れない関係であるドラッグストアの新たな武器になっている。
③博多駅の地下に新たな店舗が!液晶パネルで市販薬を選ぶと、即座に薬が受取口から出てくる。この店のスゴいところはバックヤード。AIが即座に客が選んだ薬をピック。忙しい通勤客や学生などにも重宝される新業態だ。
④YOUTUBEチェンネルでは、「社長の知らない世界」として社長自らが商品担当者に商品の魅力をプレゼンされるシーンを撮影し、お客目線で質問を繰り返す。いつのまにか商品知識を楽しく学ぶことができるCHとして人気。
まだまだドラッグストアの改革道半ばだという社長。
今後も新生堂薬局の挑戦から目が離せない。
新業態店舗を次々に登場させ、お客を離さない…
①エコレットプラス。自社のアウトレット商品を始め、他社の商品まで取り扱うアウトレットショップ。食品、雑貨、家電、衣料と商品ラインナップは幅が広い。一方、商品が入ったら営業するという営業日は決まっていないスタイルは、買い物計画を立てにくいが、ある意味理にかなっているともいえる。
②新生堂薬局の横に併設されている女性専用のフィットネス「カーブス」。女性専用のエクササイズをレッスンする施設。通っている女性は口々に「憩いの場」であるとその魅力を語る。健康と切っても切れない関係であるドラッグストアの新たな武器になっている。
③博多駅の地下に新たな店舗が!液晶パネルで市販薬を選ぶと、即座に薬が受取口から出てくる。この店のスゴいところはバックヤード。AIが即座に客が選んだ薬をピック。忙しい通勤客や学生などにも重宝される新業態だ。
④YOUTUBEチェンネルでは、「社長の知らない世界」として社長自らが商品担当者に商品の魅力をプレゼンされるシーンを撮影し、お客目線で質問を繰り返す。いつのまにか商品知識を楽しく学ぶことができるCHとして人気。
まだまだドラッグストアの改革道半ばだという社長。
今後も新生堂薬局の挑戦から目が離せない。
店内でモニタリングを始めると、早速賑やかな行列を発見!ついて行ってみると…。
なんとドラッグストアの一角に、女性専用のフィットネスジムが!
新生堂薬局は、病気の予防と改善にも力を入れている。
健康維持の目的はもちろんのこと、「ここに来れば友人と会えて心の健康も保てる」とのお客さんの声も。
ドラッグストアを起点とした街づくりも目指しているのだ。
日本初!「最先端システム」の調剤薬局
近年、ドラッグストアの数は増加傾向。競合他社が増える中、差別化が求められている。そこで新生堂薬局は新たな道を切り開く。
2021年、地下鉄博多駅構内に“最先端の調剤薬局”をオープンさせた。
中に入ると、デジタルサイネージの大型モニターが並んでいる。このタッチパネルのモニターで、お客さんは店内を探し回ることなく自ら市販薬を選び購入できるのだ。このシステムはなんと日本初!
驚きは最先端のバックヤード。AI機能搭載のロボットが、商品の取り出し・在庫管理・清掃まで行っている。
そのことで、薬剤師や事務の人数が半分になっているという。つまり人件費を半分に抑え、20坪という敷地にも関わらず市販薬だけで150万円という驚異の売り上げを達成した月も。
お客さんにとってもお店にとっても効率の良いシステムとして、全国から注目を集めている。
2021年、地下鉄博多駅構内に“最先端の調剤薬局”をオープンさせた。
中に入ると、デジタルサイネージの大型モニターが並んでいる。このタッチパネルのモニターで、お客さんは店内を探し回ることなく自ら市販薬を選び購入できるのだ。このシステムはなんと日本初!
驚きは最先端のバックヤード。AI機能搭載のロボットが、商品の取り出し・在庫管理・清掃まで行っている。
そのことで、薬剤師や事務の人数が半分になっているという。つまり人件費を半分に抑え、20坪という敷地にも関わらず市販薬だけで150万円という驚異の売り上げを達成した月も。
お客さんにとってもお店にとっても効率の良いシステムとして、全国から注目を集めている。
九州初の「アウトレット」戦略
2017年に突如オープンした「エコレットプラス」。こちらはいつ開くか決まっていない不定期営業の店舗で、九州初の“ドラッグストアのアウトレット店”だ。
エコレットプラスでは、スーパーや小売店で廃棄される予定の“賞味期限が迫った商品”を、メーカーや卸問屋から安く仕入れ、賞味期限直前まで激安販売しているという。
しかし店内には食品以外にも、シャンプーや歯ブラシなど期限切れにならない商品も並んでいる。実は、各メーカーが新商品を発売すると、既存の商品は棚から撤去され廃棄されてしまうのだが、そうしたものを安く仕入れ、安く提供しているのだ。
エコレットプラスの強みは“仕入れ力”。経営コンセプトでもある「廃棄ロス削減」に共感するメーカーから、日々次々に商品が搬入されている。
ドラッグストアが見据える「未来」
若き経営者・水田怜社長に、ドラッグストアの未来への可能性を聞いてみた。
「今は過渡期になっていて競争がずっと続いている。これからは、生活に便利なお店としてとことん突き詰めていく“安売りのドラッグストア”と、健康に寄った“医療のドラッグストア”になっていくのでは。新しいドラッグストア、新しい業態ができてくるのではないか」
新生堂薬局からまだまだ目が離せない。
「今は過渡期になっていて競争がずっと続いている。これからは、生活に便利なお店としてとことん突き詰めていく“安売りのドラッグストア”と、健康に寄った“医療のドラッグストア”になっていくのでは。新しいドラッグストア、新しい業態ができてくるのではないか」
新生堂薬局からまだまだ目が離せない。
(文:軽部 明香里)
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