PageTopButton

コミセン日記

熊本市西区にある池田地域コミュニティセンター。通称、「コミセン」。コミセンは、地域のふれあいや、まちづくり活動に利用される福祉施設。主に、地域のイベントや習い事の教室など、「何かあるとき」に利用されることがほとんどだが、池田のコミセンはちょっと違う。「何もないとき」でも、地域の人で賑わっている。池田のコミセンにやってくるのは、学校帰りに水を飲みに寄る子どもたち、近所の主婦に、仕事帰りの会社員、散歩で近くに来たおじいちゃんなどバラエティに富んでいる。みんなを迎えているのが、スタッフの一人、池田に暮らして50年の丸山和子さん(78)。コミセンを訪れる人の相談に乗ったり、おしゃべりをしたりして過ごしてきた。実は丸山さんは2年前の熊本地震で50年暮らした自宅を失った。今はコミセン近くの「みなし仮設」と呼ばれる賃貸住宅で暮らしている。「みなし仮設」の入居期限はあと半年。この先のことは、まだ決まっていない。でも、丸山さんは今日もコミセンに通い、誰かが来るのを待っている。
互いに支えて、支えられて生きる。池田コミセンのあたたかな日常を伝える。
(製作:RKK熊本放送 / 松田望)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう