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日曜 5:15
“不要不急”の町で

“不要不急”の町で

2021年第6回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:寺井 到/黒木 秀弥

世界を翻弄する新型コロナウイルス。現在、様々な人やモノや活動が、有形無形の大きな影響を受けている。「不要不急」の外出自粛が掲げられる中、特に人の多い祭りや、イベントなどは真っ先に中止や延期を余儀なくされた。
700年以上の歴史を持つ、博多の夏の風物詩・博多祇園山笠は、昨年、戦後初めて開催が見送られた。祭の男たちが集い、賑わっていた居酒屋は、緊急事態宣言の影響もあいまって売り上げを大幅に落とし、店主・久保直樹さん(66)は閉業も口にする。山笠の制作に取り掛かっていた人形師・白水英章さん(56)は制作費用の一部を受け取るも、大きな収入を失った。幼い頃から山笠とともに育ってきた男性・讃井健吾さん(44)にとってヤマは生きがい。いつもの活気を失い、静けさに包まれた博多の町を嘆く。
「山笠のない1年」を過ごし、未だ先が見えない中、山笠を運営する博多祇園山笠振興会は、今年の山笠開催の意向を発表した。果たして本当に開催できるのか。町は不安と期待に揺れている。
一方、数多くのミュージシャンを生み出してきた福岡の音楽文化も大きな影響を受けている。福岡市でライブハウスを経営する福島康之さん(52)はバンド「バンバンバザール」のリーダー。全国ツアー中、福岡の町に惹かれ、東京から移住してきた。コロナ禍でライブハウスは長期の休業を余儀なくされ、自身のライブツアーも中止となる。そんな中でも、リモート録音で新曲の完成にこぎつけ、様々な対策を施して久々のライブを行う。手探りで行われたライブ、そこに音楽の喜びがあった。
「不要不急」とひとくくりにされがちな祭りやエンタメ。確かに急を要しない、でも不要ではない。それらが町の個性となり、町が輝く。それらが人の心を温める。そんな思いで逆境の中、活動の火をともし続ける人々の姿を追った。

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