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「泊まれる天文台」福岡県八女市星野村で満天の星空を楽しむ!

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組「ローカる!」。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。8月は八女市にあるFM八女の中島直樹さんと「夏を全力投球」というテーマで八女の魅力を再発見していく。今回は夏の星を全力で楽しむべく、星野村・星の文化館へ向かった。(報告・ディレクター荒木風花)  

雨の日でも星空を満喫できる「星の文化館」

ディレクター念願の星野村。もともと星をとてもきれいに見ることができることを知っていたが、収録日は大雨。だが、そんな状況でも星を楽しむことができるのが「星の文化館」だ。星の文化館の看板にはなんと「星と泊まれる天文台」という文字。天文指導員の末廣信太郎さんに施設内を案内してもらった。

末廣さん:雨でも星を楽しめるもののひとつとして「プラネタリウム」があります。今は新型コロナの影響で人数制限をしており、席は20程です。1回あたり20分間の放映で、年齢関係なく楽しむことができます。
プラネタリウム内は癒しの音楽と星野村の満天の星空を楽しむことができた。リクライニングシートということもあり寝てしまう人も多いとか。室内なので雨でも存分に星を楽しむことができた。プラネタリウムの手前には星の文化館こだわりの売店「スペースショップ」がある。

荒木:「宇宙のカレーライス」という商品がありますが、これはいったい…?

 

末廣さん:レトルトカレーなのですが、特徴のひとつに賞味期限が長いことが挙げられます。この宇宙食カレーは今から5年後の2027年まで持ちます。非常食として常備しておくこともオススメしています。そして600円というリーズナブルな価格も魅力ですね。
スペースショップという名前だけに、普通の売店にはない「望遠鏡」が販売されていた。星の文化館で望遠鏡を注文し、家に届く仕組みだ。家でも星を楽しんでほしいという思いが込められている。

 

スペースショップの奥には開館当時から稼働している「ドーム1」がある。特別に見せてもらった。

末廣さん:スリットという窓を開けて星を観察します。部屋の真ん中に置かれた望遠鏡は口径が65cmで、30年前の開館当時は九州で一番大きなものでした。星を見るとき、ドームの屋根が望遠鏡の方向に合わせて動くという仕組みです。
さらにこのドーム1、贅沢に使用できるそう。

末廣さん:日にち限定で「貸し切り天文台」として1組様限定で活用していただけます。使う目的も星を見るだけでなく、星の写真を撮ったり、読書をしたり、コスプレをして写真撮影をしたりと様々です。基本料金が2名様までで1時間3000円です。人数や時間で追加料金がかかることもあります。星が好きな人同士でのデートにもピッタリかと思います。
収録日は昼間。それでもドーム1から「太陽」を見ることができた。貸し切り天文台としての役割もあるドーム1に関しては星の文化館に直接問い合わせて確認してほしい。ドーム1を堪能した後に向かったのは、別館の建物にある展示室へ。

末廣さん:「星のラウンジ」といって、星の文化館が力を入れている展示です。今は「はやぶさ2」の1/2サイズのモデルを展示しています。JAXAからかなり詳しい図面をもらい作成しました。細かいところまで本物そっくりに再現されています。現在も「はやぶさ2」は飛んでいるため、この倍のサイズが宇宙のどこかにいるということですね。

 

FM八女・中島さん:はやぶさ2とはどういった役割で飛んでいるんですか?

 

末廣さん:はやぶさ2は小惑星探査機ということで、小惑星に行って着陸をし、砂や石などのサンプルを持ち帰るというミッションになります。これをもとに宇宙にはこんなものがあるのではないかなどを考察します。
 
ロマンを感じた星のラウンジの隣には「天文ラボ」という展示室がある。その一角に月の満ち欠けに関するものが展示されていた。新月、下弦の月など言葉は聞くものの実際にどんな月か分かっていなかった。さらに三日月ならぬ「二日月」という月もあった。どんな月なのかを知ることができる。

末廣さん:二日月は太陽が沈んだ直後にしか見ることができません。太陽を追いかけてすぐに沈んでしまうからです。星野村は西の方向がすごく開けているので二日月をはじめ薄い月もきれいに観測することができます。日本は昔「旧暦」という、月を基準にカレンダーが作られていました。なので、この月はとても重要な役割をしています。「三日月」はよく聞きますが、月にはいろんな名前が付けられています。ここでは詳しく解説しているので、夏休みの自由研究にもおすすめですよ。
宇宙や月に想いを馳せながら「ドーム2」がある2階へ向かった。

FM八女・中島さん:ドーム1と大きさが違いすぎた!!大きい!!

 

荒木:大きすぎる!ガンダムみたい!

 

末廣さん: 色合いがガンダムに似ているとよく言われます(笑)このドーム2は今、九州で一番口径が大きな望遠鏡になります。星は夜見るというイメージですが、昼間でも明るい星を見ることができます。普通は太陽の光が地球の大気を照らしているため星が見えません。星の光は太陽の光よりも弱いんです。でもその星の弱い光を望遠鏡で集めることによって、目で見ることができます。
 

星と泊まれる天文台

星と泊まれる天文台

星の文化館の入場料は大人ひとり500円、小学生が300円、4歳以上のお子様が100円。この金額で、望遠鏡かプラネタリウムどちらかを楽しむことができる。さらに、大人で200円の追加料金を払えばどちらも楽しむことができる。お得すぎる。さらに同じ施設の中に、プチホテルが3タイプ、カプセルタイプが2つある。宿泊料金の中にはプラネタリウムと夜10時からの観測会の参加もセットになっている。詳しくは星の文化館ホームページまで。  
星をめいっぱい楽しむには星野村の星の文化館に決まり!満点の星空を1日楽しむことができる施設だった。次回は八女茶のことならなんでも分かるという星野村の茶の文化館にお邪魔する。

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