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“ノンスリップ”で床の常識を塗り替えろ!

体育館の美化を目的として塗られていた従来のワックス。見た目はきれいだがツルツル滑ったり、水分が木板を劣化させ、ささくれや板割れを起こしケガをするという事例が多数報告されてきた。そこで文部科学省は、2017年に体育館へのワックス掛けや水拭きを禁止とする。

そんな中、注目を集めているのが、体育館の床メンテナンス剤「NONSLIP(ノンスリップ)」。
滑りを抑えてスポーツのパフォーマンスを高め、ケガ防止にもつながると、大手スポーツメーカーの「ミズノ」が正式に採用したことで、販売経路は全国に拡大。北海道から沖縄まで、多くの学校・施設で導入されるようになった。東京オリンピックや栃木国体でも使用された。

開発したのは、『株式会社グリップ』の猪俣康治さん(48)。
ケガを無くし、スポーツ選手の悩みに応えたいという思いで、5年かけて製品を作り上げた。高性能の秘密は『木の樹脂を粉末状にする技術』。この技術で水分を含まない、ワックスとは違う新たな製品をつくり出すことができた。さらに、体育館だけにとどまらずクルーズトレイン「ななつ星」の床板をメンテナンスするなど、仕事の幅も広がっている。“ノンスリップ”で床メンテナンスの常識を塗り替える企業の取組みを追う。
取材先:株式会社GRIP(カブシキガイシャ グリップ)
住 所:鹿児島県鹿児島市与次郎1丁目5-30

取材後記

自称“日本で一番体育館を見てまわる男”がつくった体育館の床メンテナンス剤『ノンスリップ』。滑りを抑えてスポーツのパフォーマンスを高めると、大手スポーツメーカー「ミズノ」が正式に採用し、東京オリンピックでも使用された商品です。

開発したのは、株式会社グリップの猪俣康治さん(48)。38歳まで40種以上の仕事を転々とした後、妻の父親が経営する店を継いだという異色の経歴の持ち主です。
好奇心・チャレンジ精神が旺盛で、業界の色に染まっていなかった猪俣さん。だからこそ、常識にとらわれない商品を生み出すことができたのではないでしょうか。
構想から製品化まで5年。完成間近の試作品を体育館に塗り、バスケットシューズを履いて走ったとき『キュッ』と鳴った音は今でも忘れられないそうです。

バスケットボールの試合観戦が大好きな猪俣さん。夢はNBAの試合会場でノンスリップを使ってもらうことなのだそう。越えなければならないハードルがいくつもあると思いますが、猪俣さんならきっと常識を塗り替えて夢を実現してくれると思います!

(MBC南日本放送 / 吉村 博徳)

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