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剣太の命 ~闘い続けた10年目の夏~

2018年第18回
制作:OBS大分放送
ディレクター:田邉優

2009年8月、大分県立竹田高校2年で剣道部主将だった工藤剣太さんは打ち込み稽古の最中に熱中症で倒れ命を失った。明るい未来が開けるはずだった剣士が亡くなったのは当時の顧問の指導者としてあるまじき行為が影響していた。
激しい練習で追い込み、意識が朦朧とする剣太さんを演技と決め付け暴行を加え続けた。剣太さんは重度の熱中症を見過ごされ意識を失っていったのだった。 この日から剣太さんの両親の闘いが始まり、県や顧問らを相手取る民事訴訟を起こした。訴訟は最高裁まで争われたが国家賠償法が適用され顧問らの賠償責任は大分県が肩代わりし個人への請求は認めらなかった。それでも諦めずに両親は顧問らの個人責任を追及するため新たな住民訴訟の道を突き進んだ。全国の遺族たちにも支えられながら闘った末、元顧問の重過失を認定する異例ともいえる判決を勝ち取ることができた。判決を手にした後も両親は二度と同じ悲劇を繰り返させないために、そして同じ境遇の遺族を支えるため全国を巡る活動にも力を入れている。
わが子を失い闘い続けて10年目の夏、両親は剣太さんに思いを届ける。

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