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心に故郷を抱きしめて~祖父と孫 震災7年の春~

2018年第11回
制作:TBSテレビ
ディレクター:西村匡史

福島県浪江町に住んでいた大浦義美さん(72)。6人家族だったが、津波で母、妻、娘、孫娘の4人が犠牲になった。残された義美さんと当時、小学5年生だった孫の将貴くんの、男二人だけの生活が始まった。
福島市の仮設住宅で暮らす2人は、故郷、浪江町に戻ることを夢見ていた。しかし、原発の廃炉に向けた作業は遅々として進まず、帰還の目処は立たない。震災から4年後、高校進学を控えていた将貴くんは、ついに故郷に戻ることを断念し、福島市近郊の学校を受験することに決めた。
震災から7年、高校3年生になった将貴くんは、車を運転できる年齢になった。高校を卒業する将貴くんは、義美さんと一緒に暮らすため、家から通える会社に就職を決めた。
もう戻ることはない浪江町。それでも2人は、亡くなった4人が眠る故郷を、心の拠り所にしている。
深い悲しみを抱えながらも肩を寄せ合って生きてきた、祖父と孫の7年を取材した。

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