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コメに生きる~減反廃止、大転換の中で~

2018年第4回
制作:RKK熊本放送
ディレクター:中山直

半世紀近く続いた政府の「減反」政策が終わり、ことしから農家は主食用米を自由につくっていいことになった。コメ政策大転換の中で、独自のコメづくりを貫く稲作農家に密着取材した。
去年11月、山形県で開かれたコメの食味コンクール。おいしいコメの称号を得ようと全国から5,500点を超える新米が出品された。この会場に熊本県阿蘇市の中山美智也さん(61)の姿があった。中山さんが長男の北斗さん(27)とともに作る「ぴかまる」という品種は、前年に金賞を受賞、2年連続の受賞がかかっていた。
就農して43年、中山さんは独自のコメづくりの方法を確立し、実践している。その手法は、いわばスパルタ自然農法だ。朝夕が冷え込む阿蘇地方にあって、苗を露地栽培する。苗をあえて寒さ、雨風にさらしたうえ、田植え前には極限まで水分を与えない。苗の段階から厳しく育てることでイネは雑草に負けないほどに丈夫に育つという。味でも他に引けを取らないという。
減反廃止をにらんで、コメの産地が相次いでブランド米を投入、コメ市場は競争激化が予想される。コメを取り巻くようすが大きく変わろうとする中で、中山さんは消費者に喜ばれるコメづくりに精を出す。

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