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闘う弁護士

2016年第30回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:里山 千恵美

久留米第一法律事務所の馬奈木昭雄弁護士(74)。
裁判資料を詰め込んだトレードマークの風呂敷を手に、好々爺然とした風貌の馬奈木さんだが、ひとたび法廷に立つとその温顔は豹変し、舌鋒は火を吹く。 現在は諌早湾干拓をめぐる裁判で国などを相手に潮受け堤防の開門を求める漁業者側の弁護団を率いる。
一度は開門という司法判断が出たものの、それは履行されず、様々な裁判が乱立し、現在は和解協議が進行中だ。
提訴からまもなく15年という長い闘いが続く。これまで司法史に残るような大きな裁判を数多く手がけてきた馬奈木弁護士。 弁護士になりたての頃かかわった水俣病訴訟が、原点となった。以来常に弱者に寄り添い、国や企業の責任を追及してきた。
そんな馬奈木さんにブレーキをかけたのが、2010年の末に発覚したガン。 間もなく古希と言う頃、身体を大事にしながら少しゆっくりしようかと思った矢先、東日本大震災が起きた。
福島原発事故を目の当たりにして愕然とする。公害問題に取り組んできた弁護士として、原発の危険性を感じていた。 「闘いが足りなかった」痛恨の思いを胸に、再び闘いの場に戻ってきた。
馬奈木弁護士は「絶対に私たちは負けない」という。なぜなら「勝つまで闘うから」。闘い続ける弁護士の姿を追い、その哲学を探る。

各局の放送予定

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