アフリカの大地に種をまく～コメで飢餓を救いたい～

2016年第27回
制作:ＯＢＳ大分放送
ﾃﾞｨﾚｸﾀｰ:安野　宏和

　アフリカは爆発的な人口増加により、2100年には、食糧危機に陥り、餓死する危機的状況が推定される。
25年前、アフリカに家族と渡り、アフリカで収穫できる米「ネリカ米」の栽培指導を行い普及させた 大分県出身のＪＩＣＡ稲作上級技術アドバイザーの坪井達史さん（６６）。
坪井さんは、今もアフリカ・ウガンダの国立作物資源研究所に在籍し大分から現地に赴き、 ネリカ米の栽培技術を伝授し続けている。坪井さんが普及させたネリカ米はアフリカ稲とアジア稲を交配した陸稲品種、 高温で雨の量が少ない赤道直下の気候下でも栽培が可能だ。生育期間が短く、病害虫への抵抗力も高く、収量も多い。
ネリカ米の作付けは、アフリカ全土で広がりをみせている。
坪井さんは今年3月、新たにネリカ米を普及させるプロジェクトを立ち上げて再び、エチオピアへ向かい現地で活動を始めた。
アフリカで暮らし、現地の人達と一緒に汗をかき、収穫を喜びあい、貧しい生活の道筋を示すことが真の国際協力の姿だとの信念を持ち、 ネリカ米でアフリカ人何万人を飢餓から救いたいと突き進んだ坪井達史さんの情熱を描く。