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猫と暮らす ~最多ペットが映す世相~

2016年第26回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:阿佐部 伸一

 日本の猫の数は今年1千万匹を超して犬と逆転、最多のペットとなる見通しだ。なぜ猫ブームなのか?猫を飼うということは?猫との共生への道は?

 ゆみこさん(42)は福岡市内のアパートに猫と暮らしている。近隣住民の手前、また、狭い部屋での多頭飼いは虐待とされるなか、5匹も飼っていることは 秘密だ。一人暮らしで残業も多い彼女がペットを飼えるのも、それが猫だから。

 しかし、ペット可で広めの部屋は割高になる。 その上、餌やトイレの砂、予防接種や手術、葬儀と飼育の費用は月々3万円とか。 それでも「猫はかけがえのない家族」と自らの生活を切り詰めながら猫たちと暮らしているが、 猫と共に入居可の高齢者施設は限られている。

 いま彼女は通勤途上で見かける野良猫が飢えてないか、 交通事故に遇っていないか、虐待されないかと心配でならない。だが、「かわいそうだから」と餌だけ与えると、 繁殖期が年3回、多産の猫は爆発的に増えてゆき、猫屋敷になったり、「ゴミを荒らす」、「糞尿が臭い」、「鳴き声がうるさい」といった地域トラブルが起こる。 福岡市では2014年度、424匹の猫が殺処分された。地域猫活動にもスポットを当て、 猫との共生社会を模索する。

各局の放送予定

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