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日出生の大地に咲く~米軍実弾射撃訓練移転決定から20年~

2016年第12回
制作:OBS大分放送
ディレクター: 堀 公一

大分県の山間部に位置する「日出生台演習場」。由布市、玖珠町、九重町の3自治体にまたがる西日本最大の演習場だ。
ここで冬場に実施されるのが、沖縄駐留アメリカ海兵隊の実弾射撃訓練。日米合意によって、1996年に訓練移転が決まり、 これまで11回の射撃訓練が実施されてきた。
この演習場の境界から直線でわずか200メートルの距離に小さな学び舎がある。「日出生小学校小野原分校」だ。 児童5人が通う学び舎は訓練期間中、砲撃音に包まれる。
分校がある玖珠町には、訓練受け入れの見返りとして国から「SACO交付金」が交付されてきた。アメとムチとの関係と呼ばれる予算だ。 しかし、分校に交付金の恩恵は見当たらない。
訓練と教室を隔てるのは、古びた二重窓。さらに、この分校に体育館やプールはない。地域の人たちが汗を流して、分校を支えている。 米軍実弾射撃訓練移転決定からから20年。分校で学ぶ児童たちと地域の交流を描きながら、訓練がもたらした影響や課題を問う。

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