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失われた命を活かす~日航機墜落事故の30年~

2016年第2回
制作:TBSテレビ
ディレクター:西村 匡史

「若かったよねー。29歳で逝ったんだもんね」
2015年8月12日、御巣鷹の尾根で亡くなった夫の墓標の前で小沢紀美さん(59)はつぶやいた。
日航機墜落事故があった30年前のあの日、紀美さんのお腹の中にいた秀明さん(29)は今年、父親が亡くなった年齢になったことを報告した。

何度も夫の元へ行きたいと考えていた紀美さんは、事故後に生まれた秀明さんの存在に救われる。
一方の秀明さんも「あの人じゃなかったら今の自分はなかった。一番大切な人です」と母への思いを打ち明けた。

紀美さんら遺族は空の安全を訴え続け、国や企業の安全への姿勢を画期的に変えてきた。
だが高齢化が進み、亡くなる遺族も増えてきている。
事故後に生まれた秀明さんら次世代は、親たちの思いを引き継いでいこうと決意した。
そしてその思いは、遺族の傍らでずっと寄り添い続けてきた人たちも同じだった。

「失われた命を無駄にはさせない」。「遺族」と「寄り添う人」の30年を取材した。

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