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サンゴ造礁職人 奮闘記!!“陸育ちのサンゴ”の産卵

1998年の大規模なサンゴ礁の白化現象を目の当たりにし、自分が小さい頃に見たあの美しいサンゴ礁がなくなってしまうと、当時営んでいた飲食事業を手放し、独学でサンゴの養殖を始めたサンゴ造礁職人・金城浩二さん42歳。幾度とない失敗、周りからのバッシング、変人扱い・・・それでもコツコツとやり続けた。

そして2004年、世界で初めて海に移植放流した養殖サンゴの産卵に成功。その地道な活動が評価され数々の賞を受賞した。今では「サンゴの大切さ」も県民に認知されはじめ、2004年以降 、養殖サンゴの産卵も毎年多くなってきた。
しかしその一方で、不安もあった。「サンゴを植えていくだけで本当にサンゴを残せていけるのか?」「もしもの時があったら海のサンゴはどうなるんだ?」。そんな想いにかられ2010年に作ったのが“さんご畑 ~陸上のサンゴ礁~”だった。読谷村の海岸沿いにある300坪の敷地に約120種類のサンゴを養殖。温暖化による海水温の上昇や赤土の流出、オニヒトデの発生もないサンゴが安心して成長できる場所、まさに“サンゴの聖域”だ。

そして今年も海に放流した養殖サンゴと陸上のさんご畑“陸育ちのサンゴ”の産卵の時期を迎えた。金城さんのサンゴにかける温かな想い、たっぷりの愛情に応えるかのように神秘的なサンゴの産卵が始まった。

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