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自転車と暮らす循環型社会

マウンテンバイク・元日本代表の男性が地元福岡で自転車を通して循環型社会を目指す活動に取り組んでいます。
自転車制作、リサイクル、定額乗り放題、さらに自転車と暮らすマンションまで建築中!「自転車を通した循環型社会」とは?

バイク・イズ・ライフ

MTB元日本代表の山田大五朗さん。
29歳でワールドカップに出場、マウンテンバイクのクロスカントリ-日本代表選手となり、世界選手権に3年連続出場したトップクラスのアスリートです。その活動拠点は朝倉郡筑前町にある「バイク・イズ・ライフ あさくらクラブハウス」。"自転車を人生のパートナーに"という意味が込められた「Bike is Life」。
九州北部豪雨の復旧活動の時に知り合った仲間の支援を受け、もともと農家だった空き家をリノベーションして2年前に立ち上げました。

サイクリストたちの休憩地点として、また地域住民の利用も増えているそう。オリジナルのサイクルウエアをはじめ、自社ブランドのマウンテンバイクも販売しています。
自転車の設計・デザインはすべて山田さん本人。自転車のフレームや部品は台湾の工場に発注し、送られてきたパーツを自らの手で組み立ててセッティングして仕上げています。
道路と歩道の段差の衝撃を吸収するための太めのタイヤ、前後輪ともに確実に止まるディスクブレークを装備。街乗りから長距離、カスタム次第で自転車レース出場など、様々な楽しみ方に対応できるマウンテンバイクです。

中古自転車の回収もしている山田さん。快適に乗れるように修理、リユース自転車も販売しています。
今まで自転車として使えなくなった中古フレームは、ほどんどが捨てられていました。
しかし、自転車のフレームや部品はアルミなどの高品質素材。山田さんはそれをバラバラにして、再溶接をしてイスやテーブルを作ったり...まったく違う何かに変えて世におくりかえすことを始めました。廃棄自転車のリサイクル事業です。

自転車と暮らすマンションとは?

実は山田さん、マンション開発会社と共同で、福岡市早良区に新たなプロジェクトに挑戦しています。
その内容は"自転車と暮らすマンション"!山田さんの実績と活動、人柄に惚れ込んで共同企画された九州初のプロジェクトです。最初の入居サービスで3か月間もれなく自転車がついてきたり、エレベーターや玄関(土間)ももちろん自転車仕様で広い作りに。
部屋の壁は、自転車をかけたり自由に工作することも可能。1階にはバイクイズライフの店舗やカフェ、練習場や洗車場まで完備する予定なんだそうです。
住むだけで自転車に関してはフルサポートしてくれる!...という、まさに自転車好きにはたまらない賃貸マンションです。(2022年1月完成予定)。

そしてもう1つ、「バイクイズライフ」のサブスクサービスも開始。大人用は月々5500円、子供用は月々2200円で定額制乗り放題。
修理が必要な時はアプリでメッセージを送信すればその場にメンテナンスカーが駆けつけて修理をしてくれたり、紛失・盗難などにあった時も代車を届けてくれたりと、わざわざ店に出向く必要がありません。
子供の成長に合わせて借り換えるのもよし、会社で1台借りて都心の営業の足として活用するもよし、今後の広がりが期待されます。

「自転車」の動力は自分の力。自転車を密接に生活の中に取り入れることで、エコにも繋がります。
自転車を最後まで使い切ること、自転車を最後まで楽しむこと、自転車と暮らす循環型社会の実現に向けて、山田さんの挑戦は続きます。

◆Bike is Life あさくらクラブハウス/福岡県朝倉郡筑前町 https://bikeis.life

2021年6月18日放送



タダイマ!  毎週月~金曜 ごご3時40分

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