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人生を豊かに!不思議な音パネル

福岡市に本社を置くAURAL SONIC(オーラルソニック)。 古澤秀和社長(48)が開発した音パネルは反射音のコントロールにより、 難聴が改善するケースもあるとして注目されている。2cmの薄さで、遮音効果に加え、聴きづらい反響音をなくし、 パネルで狭い空間を作っても広い空間にいるような感覚を作り出せる。

なぜ言葉が聴きやすくなるのかについて分析した日本文理大学の福島学教授によると、 「この音パネルには母音の『アイウエオ』を区別する周波数帯域を強調して反射する機能があるからだ」という。 また狭い空間でも拡張した音場が生まれる機能に関しては2012年のアメリカのアカデミー賞授賞式のオーケストラピットで即日採用が決まったという逸話もある。 去年4月の熊本地震の避難所では、音に敏感で人が密集している状況が苦痛となる発達障害の人にこの音パネルで囲んだボックスが無償提供された。

そうした人たちが中に入って落ち着きをとりもどすことができたという。経済産業省が実施したクールジャパン・ビジネスマッチング2014でグランプリも受賞している。 スタジオ設備だけでなく、医療機関・老人保健施設などで活躍が期待される不思議な音パネルの秘密を追った。

会社名:AURAL SONIC株式会社
住所:〒810-0001
福岡市中央区天神1丁目10番17号 西日本ビル907
電話:092-711-0119(代表)
FAX:092-711-9119

取材後記

音の違いはテレビで表現しにくいので 今回はバイノーラル録音マイクを使用しました。
人間の頭の形でリアルな耳たぶの奥にマイクが仕込まれているのです。
これで録音したものは上下左右から音が臨場感を持って聴こえてきます。
ステレオヘッドフォンで聴くのが一番効果的なのですが・・ オーラルソニックの音パネルは耳が遠い人でも聞きやすくなるとか、 音に敏感で発作などが起きる人を落ち着かせるなど、 今後のさらなる研究が必要ですが改めて音の世界の不思議さを感じました。

担当:RKB毎日放送 山田 尚

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