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『老舗鉄工所のノリノリな挑戦!』

水郷・柳川市の創業76年・乗富(のりどみ)鉄工所は、福岡県屈指の水門メーカーだ。

水門とは水流を調整する重要なインフラ設備。そんなゴリゴリの重工業メーカーの取り組みが注目を集めている。


本業以外を、にかけて「ノリノリプロジェクト」と称し商品開発やイベントを開催しているのだ。iFデザイン賞やグッドデザイン賞など国内外のデザイン賞を総なめにしているキャンプギアは、メッシュのフライパンや、階段式に2層になったグリルとオーブンなど、意外性のあるアイデアが満載。


他にも老舗家具屋や伝統工芸とのオシャレなコラボ商品の開発など、デザイン性にこだわった取り組みを始めた。代表の乘冨賢蔵さん(39)は「何の会社か知らない人が多かったが、デザインで自社の技術を披露することで、若い世代にも刺さり、就活生にも響く会社となった」と語る。


また水門会社という狭い業界だけではなく、様々な街おこしのキーマンと協力し、企業のPRに、また若手社員の経験になるように、と目に見える成果だけに囚われない施策にも意欲的だ。そしてその意識は本業である水門にも表れ始めている。

 

ゴリゴリの技術力とノリノリの挑戦をする老舗水門メーカーを紹介する。

<取材先データ>  
会社:乗富鉄工所 電話:0944-73-6177
HP:https://www.noritetsu.com

取材後記

企業は時代の変革について行くため様々な施策を打ち、試行錯誤を続けています。特に老舗は「このままでは立ち行かなくなる」と、本業とは全く違う分野に手を広げ、苦境に陥りいるケースも少なからずあります。

 

今回取材でお邪魔した乗富鉄工所も、キャンプギアや家具作りという異業種に進出したかの様に見えますが、本業の「鉄」が素材となっており、老舗ならではの高い技術のもと開発をしており、「売り上げ」よりも「デザイン力を通じて自社の技術力を示し、ブランド力を高める」ことに視点を置かれていました。

 

ここ数年、社としてのリクルート活動には困らない程の入社希望者が増えたと言います。企業運営に頭を悩ませている経営者の方々にも乗富鉄工所の考え方を是非知って頂きたいと思います。

(RKB毎日放送/石川恵子)

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