大分市にあるフォレストゼミナールは『英語を道具として使える人材を育てる』をモットーに掲げ、主に高齢者と学生を対象に学習指導や健康増進のノウハウを教えている。
代表取締役の森達雄さん(60)が開発したのが、「くの字」の形状をした歩行杖「Issoku-CHO」。
従来の杖とは違い、くの字に曲げることで、杖の先端が一足長前方に出るように作られ、ポールの先端を移動させずに歩き始めることができる。
また、荷重をかけるとスプリング効果により、接地時のショックを吸収するとともに、元の力に戻ろうとする力が推進力となり、歩行が楽になるというメリットがある。
開発のきっかけは、趣味の山登り。雑木林に落ちている木の枝を杖がわりにしたところ、その枝は「くの字」に曲がっており、形状を分析すると、使いやすい形であることが判明。山登りやウォーキングなどの健康志向の人だけでなく、歩行のために杖を必要としている人が多くいることを知った。
その後、販売に向けて2022年6月に特許を取得。
クラウドファンディングで製作費を募り、2023年6月に待望の1号機が完成した。
「Issoku-CHO」を世界のスタンダードにすると意気込む森さん。その挑戦を追う。
世界一の九州が始まる!
2025年6月8日(日)放送
めざせ世界基準!くの字のウォーキングポール
【取材先情報】
【取材先】フォレストゼミナール
【代表者】森達雄さん
【連絡先】097-549-4531
【ホームページ】https://nspo-oita.com/forest/
取材後記
「最初は4つから始まり、2つと減り、最終的に3つになるものなんだかわかりますか?それが人なんです。」
その言葉にひかれて訪ねたのが、今回取材するきっかけでした。
フォレストゼミナールで健康増進活動をするとともに高齢者から小学生まで英語や工業系の授業をしている森さんと出会いました。
その時たまたま見つけた木の枝が杖を作るきっかけとなり、開発に至るまでの熱意にとても感銘を受けました。
登山・トレイルランニング、医療や介護の現場で、幅広く使われているくの字型のウォーキングポール「Issoku-CHO」。
健康寿命の増進、そして「Issoku-CHO」を世界のスタンダードにすると意気込む森さん。
今後の挑戦から目が離せません。
(OBS大分放送/神田光喜)
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