SDGs “黒字企業”社員の多くは障がい者~福岡市の「西部ガス絆結」

<リード>
RKBでは「Be colorful」をテーマに、SDGsの目標を実現する社会を目指しています。
今回は8番「働きがいも経済成長も」です。
社員の半数以上が、何らかの障がいをもちながら働いている企業が福岡市にあります。
設立から4年間黒字を出し続けている、まさに「共に生きる」世界を実現した職場を取材しました。

<VTR>
デスクで事務作業をする人。コピーをとる人。電話の応対をする人。

ポスターや名刺のデザイン製作のほか、資料の印刷などを請け負う「西部ガス絆結」です。

ごく普通のオフィスに見えますが、実は働く社員の4分の3がコミュニケーションがうまくとれない、仕事が覚えられない、計算が苦手など何らかの障がいを抱えています。

食堂に設置されたコーヒーメーカーの管理をまかされている堀健太さん。
おつり用の硬貨の補充に使うのは・・・。

●インタビュー

オリジナルのシート。
絵にあわせて硬貨を並べることで、過不足なく必要なお釣りを補充できるようになっています。

こちらのオフィスでは、やるべき仕事を可視化することなどで苦手なことをカバーし、健常者と変わらず仕事ができるように工夫しています。

●記者リポート
「こちら社内便の配送に使うカードなのですが、どの階で、どちらに進んだらいいか、また、どういうところに気をつけて、業務をすればいいか、チェックリストを作って、ミスがないように工夫をしています」

●インタビュー

社長の船越哲朗さん。
元々西部ガスの営業マンでしたが、自身の子どもが知的障害であることから、障がい者も当たり前に働ける環境をつくりたいと2013年に退社。
パソコンスキルなどを身につける、障がい者の就労支援事業を立ちあげました。

その後、西部ガスが事業を買収し、西部ガスグループの子会社となったのです。
西部ガス本社の郵便物の集配、資料の印刷依頼などを通して交流も増え、西部ガス社員の障がい者に対する認識が変わってきたといいます。

●インタビュー

西部ガス絆結は設立から4年間、ずっと黒字を出し続けています。

●インタビュー

山崎吾郎さんは、知的障がいがあるため計算することが苦手ですが、持ち前のデザイン能力を活かし活躍しています。

●インタビュー

受付に立つ大蔵健司さんも、かつて心を病み過度の無理はできませんが、みんなのまとめ役として頼られる存在になっています。

●インタビュー

去年、船越さんは新たな事業を始めました。
職場にたどりつくまでの基本的な生活能力などを身につけるための訓練施設「絆結ベース」です。

●インタビュー

自炊するための料理研修、もらった給料を何にいくら使うかの金銭管理、公共交通機関の利用方法などを学んでいます。
指導するスタッフ自身も発達障害です。

●インタビュー

障がい者の就労を支援する施設は、全国に2万1000施設あまり。
これに対して、絆結ベースのような生活訓練施設は1400か所程度にとどまっています。

専門家は就労の継続には、最低限の生活能力を身につけることも不可欠だと指摘します。

●インタビュー

障がいのある人も当たり前に働ける社会は可能だということを、自ら証明してきた船越さん。次の目標はグループホームです。

●インタビュー

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