これが分かれば、あなたも立派な福岡県民?【博多弁クイズ/初級者編】
今回は、本田奈也花アナが新メンバーとの親睦を深めるために、『博多弁クイズ』に挑戦。アシスタントのタラちゃん(井上さん)は北九州市出身。新メンバーの葉月ちゃん(山本葉月さん)は福岡市出身。長崎県出身の本田アナにはちょっと不利な状況ですが、果たしてその結果は?
答えられないと福岡県民失格?超基本の博多弁
クイズは、1人1問ずつ回答していくスタイル。まずはメンバーが割とすんなり回答できた、初級中の初級ともいえる博多弁から、その意味や使い方を紹介していきましょう。
ちかっぱ
意味:とても、すごく
例文:ちかっぱ好いと~(ものすごく好き!)
解説:若者の間でよく使われる博多弁。「力いっぱい」が訛り、意味が転じて「とても」「すごく」として使われるようになったといわれます。「とても」「すごく」を表す博多弁には、他に「バリ」や「えらい」がありますが、「ちかっぱ」はそれを上回る、いわば最上級。諸説ありますが、北九州で使われる「ちかっぱい」がルーツという説もあります。
しきる
意味:できる、することができる
例文:アンタ、これしきる?(あなた、これできる?)
解説:「しきる」の反対語は「しきらん」(できない)です。「食べきる」(食べられる)、「買いきらん」(買えない)など、いろんな動詞の語尾に組み合わせてよく使われます。
くらす
意味:殴る
例文:オマエ、くらすぞ(おまえ、殴るぞ)
解説:「げんこつを食らう」の「食らう」だけが「殴る」の意味として残り、訛ったものと考えられます。ちなみに、熊本県の方言では「くらわす」として使われるようです。
ばり
意味:とても、すごく
例文:ばりうれしい(とてもうれしい)、ばり疲れた(すごくつかれた)
解説:長浜ラーメンで硬めの麺を表す「ばりかた」をはじめ、「ばりあつ」(とてもあつい)「ばりうま」(すごくおいしい)、「ばりはや」(とてもはやい)などバリエーションはさまざま。1980年前後、福岡市周辺の若者を中心に使われ始めたといわれる新方言で、ある生徒が「very(ベリー)」を「バリ―」と読み間違えたのがはじまりという説が有力です。
はらかいとる
意味:怒っている
例文:お母さん、今はらかいとるみたいよ(お母さん、今怒っているみたいよ)
解説:語源は、「腹を掻く」が訛って変化したものといわれ、にわとりが腹をツメでかくように腹を立てるところからきているよう。鹿児島、宮崎、長崎でも同様の意味で使われます。
口調や状況でニュアンスが変わる奥深~い博多弁
なんしよーと、なんしようと
意味:何してるの
例文:明日はなんしようと?(明日は何してるの?)
解説:「何してんだよ!」「遊ぼう」「早く」など、イントネーションと言い方次第でいろんな意味を表現できる便利な博多弁です。
よかろうもん
意味:「いいだろ」「いいんじゃないか」
例文:今日ぐらい休んでよかろうもん!(今日ぐらい休んでもいいじゃないか)
解説:相手に同意を求めるシーンで、主に男性が使うことが多い博多弁です。喧嘩腰で使うと「いいじゃないか、(文句言うな)」というニュアンスにも。ちょっと古くさい印象があり、若い世代では使うことが少なくなっているようです。ただ、福岡を代表する有名人、博多華丸・大吉さんのネタの影響を受けて、相手に同意を求める際におどけて使う若者は割といます。
~げな
意味:~だって、~らしいよ
例文:あの2人付き合っとーとげな(あの2人付き合ってるらしいよ)
解説:人から伝え聞いたことを表す接尾語の「げな」は、実は室町後期から用いられている古語がルーツ。「これが1万円もするとげな(これが1万円もするなんて)」というように呆れた気持ちや驚きを表すときにも使います。
これを使いこなせたら“あざとかわいか”?
よかよ
意味:いいよ
例文:明日遊びにいかん? よかよ(明日遊びにいかない? いいよ)
解説:やわらかい響きで、かわいいといわれる博多弁の代表格。何かを聞かれて、快諾するときに使います。
~かいな?
意味:~かな?
例文:これどうしたらいいとかいな?(これどうしたらいいのかな?)
解説:誰かに尋ねるときだけでなく、独り言でもよく使う言葉。語尾の「な」は関西弁とは逆で語尾の音が下がります。それが柔らかく聞こえるせいか、いい意味で田舎っぽい響きがツボに入ってしまう県外出身者は多いです。
たべりぃ
意味:食べて、食べてね
例文:これ、たべりぃ(これ、食べて)
解説:他に「見りぃ」「座りぃ」など、動詞の語尾に「りぃ」をつけると、その動作をやさしく促すやわらかい響きに。使うと “破壊力抜群”といわれるキラー博多弁です。
これに答えられないあなたはエセ福岡県民かも
福岡県民のタラちゃん、葉月ちゃんも苦戦した博多弁が次の5つ。うまく標準語に置き換えられなかったり、微妙な発音の違いで混乱したり。福岡市出身で一番有利と思われた葉月ちゃんも、実は両親が転勤族という意外な落とし穴が! 方言は、家族から自然に学ぶことが多いだけに、若い世代には、なじみの薄い博多弁もけっこうあったようです。二人からはクイズの挑戦中に「わたし、エセ福岡県民かも…」と弱音も聞こえました。
こすか
意味:ずるい、けちな
例文:「お櫛田さんに何ばお願いしたと?」(櫛田神社の神様に何をお願いしたの?)
「そりゃ、内緒くさ」(内緒だよ)
「こすか~」(ずる~い)
解説:『博多通りもん』のCMでもおなじみの博多弁ですが、実はきちんとした意味を知らず見ている人も多いかもしれません。「こすか」は感じで書くと「狡か」。「あいつはこすかけんね」(あいつはケチだからな)というふうにも使います。
せからしか
意味:うるさい、わずらわしい、面倒くさい
例文:アンタたちは、せからしかね(あなたたちは、うるさいわね)
解説:九州の北部各県で使われ、もとは「(気が)せかされる」という言葉が訛って変化したようです。「しぇからしか」と発音すると、より年季の入った博多弁っぽく聞こえます。
いっちょん
意味:全然、少しも
例文:いっちょんすかん(全然好きじゃない)
解説:否定の言葉と一緒につかって「全然~ない」「少しも~でない」という意味。似た言葉に「いっちゃん」がありますが、こちらは「一番」という意味。「いっちゃん好いと~(一番、好き)」のように使います。
ぱげる
意味:壊れる
例文:この扇風機ぱげとる。(この扇風機は壊れてるよ)
解説:タラちゃんいわく、若者の間では「ぱける」というそう。基本福岡でしか通じないようですが、似たような言葉で「ちゃげる」「こっぱげる」を使う地域はあるようです。
ずんだれとう
意味:だらしがない
例文:ズボンがずんだれとうよ(ズボンがだらしなくてみっともないよ)
解説:ベルトなどが「ずるずると垂れている」様子を表す擬態語。九州では広く使われていることから、実は、方言だと気づかず使っている人も多い博多弁の一つです。
標準語とは違う意味で使われる紛らわしい博多弁
かたる
意味:参加する、仲間に入る
例文:私もかたらせて(私も参加させて)
解説:標準語の「語る」とはまったく意味が違うため、関西や関東で使うと十中八九“きょとん”とされてしまいます。一方、九州では多くの県で使われているようです。
つまらん
意味:ダメ
例文:そっちに行ったらつまらんよ(そっちに行ったらダメよ)
解説:一般的に「面白くない」という意味で使われますが、博多弁では「ダメ」というニュアンスが強くなります。以前、スタッフから「つまらん」と言われた経験を思い出した本田アナ。実は「面白くない」よりもっと強力なダメ出しだった可能性を知りショックを受けた様子。博多弁って、知れば知るほど奥が深いですね~。
ということで、博多弁クイズ/初級者編の結果は18問中
すんなり正解できたのが10問。
ヒントありで、なんとか正解が6問。
不正解が、「ぱげる」「つまらん」の2問でした。
普段は意識せず何気なく使ったり、聞き流したりしている方言。言葉のプロである本田アナも今回のクイズで、また一つ、博多県民としての知識が強化されたようです。クイズで親睦を深めた3人の今後にも期待しましょう。
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