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伝統の祝い旗を海外へ

伝統の祝い旗を海外へ

「大漁旗」や「五月幟」に代表される日本伝統の祝い旗は、印染めと言われる技法で染められている。その印染めの商品をつくっているのが、鹿児島県いちき串木野市にある亀﨑染工だ。

亀﨑染工は明治2年創業の老舗の染物店。初代は熊本県で創業し2代目で遠洋漁業が盛んな現在のいちき串木野市に移ってきた。代々作ってきた大漁旗と五月幟だが、漁船の進化や住宅事情の変化に伴いその発注は減少し続けている。「どうすればこの技術を残していけるのか?」5代目の亀﨑昌大さん(46)が考えたのが印染めという技法、そして縁起物として使われる「祝い旗」の文化をもっと多くの人に知ってもらうことだった。印染めの技術を活かした新商品の開発、また体験会を積極的に開催しSNSで発信し続けた。

その結果2年前フランスで開かれた二つのイベントへ出展し、伝統技術と文化に関心を持つ欧米人の反応を目の当たりにした。また去年は香港や台湾でのイベントにも出展。台湾では大漁旗の文化があるものの技術が途絶えてしまったため、染めの技術を学びたいと、高雄市にある中山大学のグループが訪れ交流も生まれた。「日本独自の祝い旗という文化、そして印染めの技術を海外の人にも知ってもらいたい」。昌大さんの挑戦を追う。

■取材先
会社名:亀﨑染工有限会社
担当者:代表取締役 社長 亀﨑 昌大
住所:〒896-0015 鹿児島県いちき串木野市旭町156-1
電話:0996-32-3053
HP:http://kamesome.co.jp/
その他:亀崎染工 検索 facebook・instagram

取材後記

鹿児島県の指定伝統工芸品である、「大漁旗」と「五月幟」。
毎年春が近づくと、いちき串木野市にある亀﨑染工の五月幟の制作風景が新聞やテレビで紹介されてきました。しかし、少子化や住宅事情の変化で注文数は減少、また大漁旗も、進水の機会が少なくなり昔と比べると製作する数がかなり減っているそうです。

いちき串木野市は私の地元でもあり、亀﨑染工は幼い頃から「地元の染物やさん」として馴染みのある会社でした。15年位前にも、父洋一郎さんとの親子で作る五月幟の製作風景を取材させて頂きましたが、ここ2年ほど昌大さんのフェイスブックでの情報発信がとても興味深く、今回取材にご協力頂きました。

台湾・高雄のグループ「山津塢」は25歳から35歳までの若いメンバーで、「印染め」の技術を復活させようと懸命に情報を集めていたところ、昌大さんのフェイスブックと繋がりました。お互い日本語・中国語は全く分からないため、Google翻訳を利用してのやりとりだったといいます。。「2年前にフランスに行って参加者とメールでの交流があったから、あまり難しく考えなかったんです」という昌大さん。実際私も番組にまとめる際に、「山津塢」のメンバーとSNSで情報確認をさせてもらい、非常に助けてもらいました。

SNSでの情報発信だけでなく、さまざまなイベントやデザインフェアにも頻繁に出展するようになった亀﨑染工。その結果、この春二人の若い社員が入社しました。「募集もしていなかったんですが、イベントでうちの商品に興味を持ってくれたみたいで」と笑う昌大さん。「祝い旗の文化」の発信のため、まだまだ奮闘は続きそうです

担当:MBC南日本放送 朝立 明子
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