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届け安心!MIMAMORIシステム

大分県大分市でコンピュータのソフトウェア開発と販売を手掛ける株式会社エイビス。この会社が開発したのが「みまもりシステム」。圧力と振動の2種類のセンサーを組み合わせて要介護者の体勢を検知し、介護者に通知する。

独自のアルゴリズムで解析することで、ベッドからの転落を予測して通知することも可能。センサーをマットレスの下に設置するだけで簡単に取り付けることができ、県内外の病院や介護施設に導入されている。事故を未然に防ぐだけでなく、要介護者にストレスを感じさせない上、介護スタッフの負担軽減にも繋がっている。そこには自ら介護の苦労を経験している社長吉武俊一社長(62)の思いがある。海外でも導入が始まり、タイでは2016年より現地の病院などと一緒に実証実験を行ってきた。タイの病院と一般家庭にも導入され、現地の人たちの反応も上々だ。タイでは日本をしのぐ勢いで高齢化を迎えていて、看護師や介護スタッフの人材不足も指摘されている中、みまもりシステムの必要性は大きい。

今後、タイをはじめアジアを中心に導入をはかっていきたい考えだ。世界的に高齢化社会を迎える今、大分の企業が開発したみまもりシステムの挑戦を追う

■取材先
会社名:株式会社エイビス
担当者:吉武俊一代表取締役社長
住 所:大分市金池町3-3-11
電 話:097-536-0999
その他:施設向けのみまもりシステム…約15万円
在宅向けのみまもりシステム…初期費用約1万円・月額利用料約2千円
HP:https://www.aivs.co.jp

取材後記

みまもりシステムは
①ベッドから下りる前にアラーム通知
②誤報や失報が少ない
③ベッド上の動きを履歴管理
④見守られていることを気づかれない

この4つをコンセプトに開発。利用者の安全確保、監視されないストレスフリー、介護者の負担軽減などを実現しました。利用者はもちろん、人手不足が叫ばれる昨今、介護者にも非常に有用なアイテムです。
また、日本だけでなく東南アジア諸国でも高齢化が進んでおり、中でもタイは日本を上回るペースで高齢社会に突入しようとしています。タイは親日国家として知られ、日本の介護システムなどを積極的に取り入れようとしています。そんなタイでみまもりシステムがもっと広まってゆけば、きっとこの製品で助かる家族も大勢いるのではないかと思いました。

取材を通して、ただ製品をつくって導入するだけではなく、エイビスの吉武社長や久保さんをはじめ、スタッフの皆さんの思いが現場までしっかり伝わっていると強く感じました。今後、タイをきっかけに世界中に広まっていけばいいなと期待します。
担当:OBS大分放送 田中 智基

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