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【動画配信中】西南学院プレゼンツ「お話アカデミー朗読会」

朗読会をリモートで鑑賞して、どれほど楽しめるのか? 会場に身を置くのと違い、画面越しだと退屈で眠くならないのか?・・・率直に言ってそれは杞憂だった。「お話アカデミー朗読会」は、豊かなお話の世界に五感で浸れる、あっという間の上演時間だった。
ぜひイヤホンかヘッドホンで楽しんでほしい。

それでは、レビュー行ってみよう!

第1部

配信スタート。やがてカメラのスイッチングが! カメラ何台? 想像よりも本格的! 出演者の表情もアップで映し出されるので、緊張感? 気迫が伝わってくる。そして小学6年の小野昭光さんも登場。アナウンサーと小学生が同じ作品を表現する姿が、すでに豊かだ。金子みすゞのやさしい世界観を味わう。見えないけれど「ある」もの。朗読に耳を傾けると、五感が研ぎ澄まされ心がほぐれていくことを実感する。
メインは、朗読のコンクール「お話アカデミー」で高学年の部・最優秀賞に輝いた小野昭光さん。小学生とは思えない情感のこもった美しい朗読にまず驚く。彩を添えるのが、狐の親子や老人を演じるアナウンサー陣。情景が浮かび、季節感もピッタリで「春よ来い」と心が叫びたくなるファンタジーだ。
一転して、一人読みの朗読。父親から子供へのモノローグは佐藤巧アナ。大切な家族との別れ。悲しみに暮れる心を慰めてくれるのは、残された者を包んでくれる大きな愛。
主婦の間で流行中のペット! どんなオウム??? 書いてしまうと楽しみを奪うので、これは聞いていただくしかない! オウム役は佐藤巧アナと田中友英アナ。こんなペット、うちにも欲しいと思うはず! よく聞くとオウムが風呂に入っていたり、突っ込みながら楽しみました。マニアックな聴きどころはラスト。田中みずきアナのフェードアウトお見事です。
時計は神か!アナウンサー5人による寓話。メインは武田伊央アナ。文明の利器をあがめる人々の気持ち。分かるなぁ。ひょっとして、スマホ依存とかも同じこと?そう考えると普遍性があるなぁ。

オープニング~金子みすゞ

配信スタート。やがてカメラのスイッチングが! カメラ何台? 想像よりも本格的! 出演者の表情もアップで映し出されるので、緊張感? 気迫が伝わってくる。そして小学6年の小野昭光さんも登場。アナウンサーと小学生が同じ作品を表現する姿が、すでに豊かだ。金子みすゞのやさしい世界観を味わう。見えないけれど「ある」もの。朗読に耳を傾けると、五感が研ぎ澄まされ心がほぐれていくことを実感する。

第2部

里の春、山の春 新見南吉

メインは、朗読のコンクール「お話アカデミー」で高学年の部・最優秀賞に輝いた小野昭光さん。小学生とは思えない情感のこもった美しい朗読にまず驚く。彩を添えるのが、狐の親子や老人を演じるアナウンサー陣。情景が浮かび、季節感もピッタリで「春よ来い」と心が叫びたくなるファンタジーだ。

なきすぎてはいけない 内田麟太郎

この朗読会のおもしろいところは、挿し絵を見せないこと。絵の情報を埋めるのが、朗読者の表現と聞き手の想像力なんですね。先立つ人から残された人へのメッセージ。朗読を聞いて思い浮かべる人物はきっと人それぞれ。それが朗読のおもしろさです。朗読は佐藤巧アナ。大切な家族との別れ。悲しみに暮れる心を慰めてくれるのは、残された者を包んでくれる大きな愛。

実況オウム 小狐裕介

主婦の間で流行中のペット! どんなオウム??? 書いてしまうと楽しみを奪うので、これは聞いていただくしかない! オウム役は佐藤巧アナと田中友英アナ。こんなペット、うちにも欲しいと思うはず! よく聞くとオウムが風呂に入っていたり、突っ込みながら楽しみました。マニアックな聴きどころはラスト。田中みずきアナのフェードアウトお見事です。

時計のない村 小川未明

時計は神か! アナウンサー5人による寓話。メインは武田伊央アナ。文明の利器をあがめる人々の気持ち。分かるなぁ。ひょっとして、スマホ依存とかも同じこと?そう考えると普遍性があるなぁ。

第2部

私のいらない 財津和夫

休憩をはさんで第2部は、チューリップの財津和夫さんのエッセイと歌詞の朗読。名曲「青春の影」その輝きの背景にあるのは「気持ちよくなれるラブソング」という財津さんの美学。ちなみに生配信では歌詞の朗読の後、曲をお届けしました。

メンドリと赤いてぶくろ 安東みきえ

絵本の挿し絵が無くたって、風景や映像が浮かぶ作品。とはいえ、映像を想起させる朗読は技術が必要!? メインは田中みずきアナ。滑稽、コッケイ、コケッコー(笑)メンドリが純粋で可愛い。

おじいさんのランプ 新見南吉

文明開化って劇的に生活が豊かになった明るいイメージだけれど、時代の波に飲まれてしまう者たちもいたんだよね。それは辛いことだよね。主人公、巳之助どうする? どうなる!? メインの朗読は下田文代アナ。状況の変化にどう対応するか、それは現代にも通じる普遍的なテーマかも。

アーカイブですので、一気に見ても良いですし、気になる作品を選んで見てもいいでしょう。観劇と同じように、五感を研ぎ澄ませてじっくりと浸ってください。私は埃をかぶった感性がちょっぴり再起動しましたよ。

出演者からのコメント

下田文代 「笑ったり、泣きそうになったり。2回目の朗読会参加でした。かなり「自主練」したつもりでしたが、本番独特の緊張感があり、それだからこそ生まれる世界もあるものだと、感じ入りました。アーカイブにその一瞬のキラメキを閉じ込めています。アーカイブの扉を開いて、そのキラメキに触れてください!」

下田文代アナウンサー

田中友英 今回の朗読作品は、それぞれ印象に残るメッセージがありました。「なきすぎてはいけない」では亡くなったおじいさんからの温かい言葉が。「おじいさんのランプ」では、主人公・巳之助の「古くせえもなア、いざというとき間にあわねえ」現代につながる、自分に当てはまる言葉でもありました。金子みすゞさんの詩も染みました。見ていただく方、それぞれの方に感じてもらえれば幸いです。「みんなちがって、みんないい」
佐藤巧 配信の朗読会はお忙しい家庭の中で、子どもたちの読み聞かせにもなります。大分に住む私の甥っ子(5歳と3歳)、姪っ子(4歳と2歳)は物語の世界に入り込み、そのままスヤスヤ。そんな使い方もありです。子どもも大人もリラックスできる朗読会だなと、アーカイブを見て私も感じます。この動画が面白いと思った方は、チャンネル登録といいねボタンのクリックをお願いします。(言ってみたかった)

田中友英アナウンサー

田中みずき 観客の皆さんの笑いや涙、息遣いといった反応は、朗読する私に力を与えてくれます。朗読会は観客と一緒に創り上げるもの。それは、たとえオンライン 配信でも同じです。目の前に一人一人をイメージすることで、私の心の中にはたくさんの反応が届き、オンラインでもしっかり繋がっていると感じることができました。アーカイブでお楽しみいただけますので、ゆったり過ごすコーヒータイムやおやすみ前の子守唄がわりに、アナウンサーの”表情ある声”でお送りする朗読に耳を傾けてみませんか?
武田伊央 小学生とは思えない春を感じさせてくれる小野君の朗読はもちろん、作品によって声色がまるで別人格になってしまうアナウンサーの読みも、まだまだアーカイブでお楽しみいただけます。おじいさんになったかと思えばオウムになったり、太ったメンドリになったりと、先輩方の中には何種類の声が潜んでいるんだろう、なんて考えながら私も聞き返してしまいます。

佐藤巧アナウンサー

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