家業アトツギ支援　ISSIN＃7 福岡県の支援”ISSIN THE FINAL”

2022/03/30 18:00

福岡県は去年7月から”スタートアップ企業”と”事業後継者であるアトツギ”を対象に福岡から世界で勝てるホンモノの商品を輩出することが目的のプログラム「ISSIN」をスタート！番組ではISSINスタートからおよそ8か月間奮闘するアトツギ企業を追いかけてきました。3月「ISSIN THE FINAL」と銘打ち集大成の成果をお披露目するイベントが開催されました。

8か月の軌跡、驚きの成果とは?

福岡市博多区「JR博多シティ」。5階の特設会場でISSIN支援でアトツギ企業が開発した商品のお披露目イベントが開催されました。来場者は開発商品の出来栄えを見て触って確かめることができます。商品を開発した”アトツギ”たちも参加。ISSINの支援を受け、およそ8か月かけて開発した商品でマクアケのクラウドファンディングによる資金調達を目指してきました。

創業92年の桐箱メーカー「増田桐箱店」の3代目アトツギ藤井さんが開発した商品はプレミアムスニーカーを保存するスニーカー保存箱。去年放送した試作品から改良されてよりバージョンアップしていました。来場者はQRコードから「マクアケ」のサイトを通じて商品を購入、開発資金を応援することができるんです。開始24時間で目標額の10万円をかるく達成していました！今後は「サイズ違いが欲しい」や「ハイカットのシューズにも対応してほしい」など寄せられたコメントと共にさらなる商品開発に取り組む予定です。

東峰村小石原の元永陶苑2代目が開発した赤ちゃんの衣類を釉薬に用いて焼いた四季を感じる「メモリアル酒器セット」。セットの箱には書家による名前も入れてもらえます。

こちらも開始5時間で目標額を超えていました！どこまで共感してもらえるか…？不安だったという2代目の成洸さん。作陶は孤独な作業のためいろいろなアドバスを受けながらのISSINのアトツギ支援は貴重な経験になったと話されてました。

赤ちゃんの離乳食に最適！食品加工会社の2代目子育てママの梶尾さんが開発した「無添加野菜ピューレ」。24時間で10万円を軽く突破！目標額の3倍に迫る勢いです。

東峰村小石原の「森山實山窯」2代目の寛二郎さん開発の独特な形状で倒れず、液だれもしない「醤油さし」。こちらも24時間でマクアケの目標額を達成しました！

昭和20年創業「石蔵商店」。キャンプ好きの4代目が開発した熱を97％反射するアルミ素材を使って開発した「ファイヤーリフレクター」。キャンプ好きの皆さんからの問い合わせも多くいただいているのだとか！ブースでは実際のキャンプで使うイメージを再現していました。マクアケ目標額は最高の100万円！ 24時間時点では達成率は61％でしたが、残りの期間で100％を達成したい！と意気込んでいましたよ～。

アトツギの開発商品は、最終的にクラウドファンディングによる資金調達を目標としてきました。ネット上のその場を提供し商品開発のアドバイスも行ってきたのがマクアケの中山社長です。日本企業の99.7％は中小企業で、ほとんどが跡継ぎの会社。そのアトツギ企業が世界でもトップレベルの技術を持っている！これを生かさない手はない、と考えていたそう。ちなみに中山社長が一番気になった商品は、古賀市青柳醤油の水炊き専用「博多だいだいぽんず」。まだまだ始まったばかりなのですべての商品がこれからどんな風に成長していくのか？楽しみだそうです。堂々と自信をもって自分の商品をアピールしてほしいと話されていました。

スタートアップ企業は自ら開発した商品などでISSIN支援を受け、金融機関や投資家に向けて発信！ステップアップのための資金調達が目標でした。

3年前に創業した家具のスタートアップ企業「ワアク」。在宅ワークで便利に使えるおしゃれで高機能なスマートデスクを開発して注目されています。資金調達1.2億円の目標額で現在7000万円の調達まで達成しているそう！素晴らしいですね！

北九州市のＩＴベンチャー企業「クアンド」。遠くにいる管理者と建設・土木・製造の作業現場をパソコンとスマホでつなぎ、画面越しにお互いが情報や図面を指し示すことができる遠隔支援アプリ「シンクモード」を開発。現在すでに80社が利用。放送後、問い合わせが続いているそうです。すでに資金調達1.2億円を達成し、さらに次のステージを目指しています。

スタートアップ企業は5社中4社が資金調達に成功！アトツギ企業も続々とクラウドファンディング達成と順調。福岡県では今年7月よりISSINシーズン2を開催予定。公募を募るということです。ISSINの支援を受け、福岡から世界へ！新たな挑戦をする商品が続々と誕生してほしいですね！

この記事はいかがでしたか？
リアクションで支援しよう