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鹿児島県奄美群島へ春の旅!青い海で超癒しの時間、長寿の郷土料理とマングローブ探検!

“南の楽園”鹿児島県奄美群島。奄美群島は九州本土の南に位置し、トカラ列島と沖縄諸島の間に連なる奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島の8つの有人島を指します。アマミノクロウサギやマングローブの原生林など手付かずの自然や希少性の高い生態系が残っていることから、2021年7月には奄美大島と徳之島が世界自然遺産に登録されました。
今回は秋本ゆかりと服部さやかの2人が、大自然や非日常を楽しめる春を先取りした奄美群島の魅力をたっぷり紹介します。

福岡から奄美までは日本航空(JAL)の直行便が1日1往復運行しています。
福岡空港から飛行機に乗って約1時間15分。奄美大島では、奄美に魅了され移住して地域活性化の仕事をしている、日本航空の客室乗務員・持木絹代さんのオススメスポットを巡ります。
南の島に来たらまずは海!やってきたのは奄美市笠利町にある「土盛海岸」。透き通ったブルーとエメラルドグリーンの海が美しく、通称「ブルーエンジェル」と呼ばれています。写真映えするのはもちろん、美しい海に感動すること間違いなしです。
さらに「土盛海岸」の近くにある人気スポット「あやまる岬」からは海を一望することができます。

 

〇土盛海岸
〇あやまる岬

続いては島グルメ……奄美大島の郷土料理と言ったら「鶏飯」、ということで訪れたのは「郷土料理 鶏飯ひさ倉」。観光客はもちろん地元の人もよく通う鶏飯専門店です。
「けいはん」はご飯の上に薬味(鶏肉、しいたけ、タンカンの千皮、紅しょうが、錦糸卵、パパイヤの漬物、ねぎ)をのせ、熱々の鶏スープをかけていただきます。黄金の鶏スープを作るために1つの寸胴鍋で使うニワトリはなんと30羽以上!灰汁を丁寧に取りながら長時間煮込むことで鶏の旨みが詰まったスープが完成します。鶏の旨みが全開であっさりといただける鶏飯は、お酒を飲んだ後のシメに持って来いの一品です。

 

・けいはん(ライス・スープおかわり自由) 1,200円

〇郷土料理 鶏飯ひさ倉

続いてやってきたのは「黒潮の森マングローブパーク」。マングローブとは別名「海の森」とも呼ばれていて、森林全体を指します。奄美大島のマングローブは、丸い葉っぱの「メヒルギ」と尖った葉っぱの「オヒルギ」の2種類の植物で形成されています。マングローブパークがある奄美市住用町は町の94%が山林。太平洋に面した河口にマングローブ原生林が広がっていて、その広さは約70万平方メートル(PayPayドームおよそ10個分)。マングローブの森・湿地には300種類以上の生物が生息しています。

マングローブまではカヌーを漕いで向かいます。5分程オールの使い方などのレクチャーを受けたらすぐに出発。カヌーは安定感があって簡単に乗ることができます。

「カヌー体験」は約1時間。様々なマングローブの情報をガイドさんから教えてもらいながら、絵のように綺麗な山や植物など奄美の大自然を楽しみます。取材日にはマングローブの中心部で野生のリュウキュウイノシシが出迎えてくれました。

 

・カヌー体験 1人2,000円

〇黒潮の森マングローブパーク

続いては「徳之島」へ。奄美大島からプロペラ機に乗って35分。徳之島は離島ならではの豊かな自然や独特の島文化が魅力の島で、ゆっくりとした時間が流れています。
徳之島では徳之島出身でガイドを務める島コーディネーターの林美樹さんに案内してもらいました。

まずやってきたのは「カフェ前里」。こちらでは島の伝統文化「ふり茶」を体験できます。「ふり茶」とは泡立てて飲む玄米茶のことで、茶筅でたてられた口当たりが優しいきめ細かな泡を味わい楽しむことができます。
「ふり茶」は奄美群島の中では徳之島だけで行われてきた伝統文化で、親睦を図るために飲むのだそう。いつからやっていたのかなど記録は残っていないそうですが、「カフェ前里」の平陽子さんは「昔の人が楽しみもない島で楽しみや癒しを求めたのではないか」と話してくれました。

 

・ふり茶体験(お菓子付き) 1人2,000円~   ※要予約

〇カフェ前里/電話番号:090-2854-7525

続いて訪れたのは「おうちカフェ 島時間」。「いっちもーれ(=いらっしゃいませ)」と迎えてくれたのは島生まれの店主。昔砂糖などを作っていた倉庫で、近所の人が寄り合う場所だった「やどぅり」をそのまま残して飲食スペースを作りました。
いただいたのは「やどぅりランチ」。身近に採れるバナナの葉には「油そうめん」や「まんがりゃ」と呼ばれる地魚のフライなど、豪華で綺麗な郷土料理の数々が盛り付けられています。中でも一押しは「たまごおにぎり」。塩味のある卵と中に入った白みそがご飯と絡んで美味しい一品です。他にも珍しいもので、長生きするとされている薬草「長命草」の天ぷらもあります。潮風を感じながらゆったりとした時間を過ごすことができます。

 

・やどぅりランチ 1人1,650円~

〇おうちカフェ 島時間

徳之島で有名な「闘牛」。徳之島の闘牛の始まりは約400年前に農作業などで使っていた牛が闘う様子を見たこと。辛い農作業に追われる中、唯一の娯楽だったと言い伝えられています。今では年に3回、1月と3月と5月にタイトル戦が開催され、老若男女が会場に駆けつけてお気に入りの牛を応援しています。
その牛と触れ合うことができるということで、出迎えてくれたのは「基大宝琥鉄アヨー(モトイタイホウコテツアヨー)」。重さはホルスタイン(600㎏)のほぼ倍となる1,100㎏。徳之島には700頭の闘牛がいて、その中のヘビー級チャンピオンにあと一歩のところまで迫った経歴を持つほぼ最強の牛です。その迫力の大きさに怖がる2人でしたが、人に対しては優しいと聞きブラッシングの体験をさせてもらいました。
島の人々は小さい頃から闘牛を見てきたので、強い牛を持つことに憧れるのだそう。人と牛が切っても切れない関係を築く徳之島で、日常とはかけ離れた島の文化にたっぷりと触れることができました。

 

・闘牛ふれあい体験 1人3,700円~

〇徳之島町役場おもてなし観光課/電話番号:(0997)83-0731

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