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福岡最強の朝・昼ごはん誕生!?「藁焼みかん」が贈る絶品サバと九州の味

UMAGA

高級割烹顔負けの料理を、居酒屋の気軽さで楽しめる福岡屈指の人気店といえば? そうご存じの方も多い「藁焼みかん」「赤坂こみかん」です。そんな繁盛店を2軒も手掛ける店主・末安拓郎さんが、2月23日新たに開店させたのが「さばたろう」。“さば”とある通り、ゴマサバや焼きサバはじめとした福岡、九州の味を朝食や昼食で楽しめるお店です。
UMAGAスペシャルエディター・万太郎さんのを見て、居ても立ってもいられず早速予約して出かけました。

赤坂 さばたろう 外観

やって来たのはオフィスビルが立ち並ぶ赤坂エリア。地下鉄・赤坂駅から徒歩5分、中心地にあるビルの1階とは思えない門構えに驚きます。
現在は、専用のWEBサイトまたは電話での完全予約制となっており、朝は7時と8時15分からの2部制。昼は11時30分からの1部制で、いずれも一斉スタートとなっています。予約制なので行列に並ぶ必要がないのもありがたいですね。

店主の末安さんは久留米出身で、創業約380年という歴史ある京都の料亭「道楽」でも腕を磨いた経験の持ち主。培ってきたおもてなしの心と、故郷や九州の素晴らしさを伝えたいという思いが、空間や設えにも息づいています。門扉の横に光るサバのステンドグラスは那珂川のステンドグラス作家・後藤ゆみこさんの作。舞台のような厨房に備え付けた“おくどさん(かまど)”には、佐賀県の安楽窯に特注した二重式の赤い土鍋がズラリ。フタの穴から勢いよく吹き出す蒸気や、炭火で焼き上げられる塩サバにおのずと期待が高まります。

赤坂 さばたろう 朝食、昼食

メニューは写真の通りで、私は「朝窯ごはん」(1,650円)にオプションで「活さばの胡麻さば」(700円)を付けて予約しておきました。11時30分からの「昼窯ごはん」(2,450円)には「活さばの胡麻さば」に加え、串打ち(季節もの3品)やいかしゅうまいも付いているようです。追加で注文できるという北九州・小倉名物の「さばのぬかだき」(500円)も気になりますね。

赤坂 さばたろう 朝ごはん

席に着き程なくして、八女「江崎味噌」の味噌を使ったお味噌汁が供されました。この日の具材はたっぷりのアオサと厚揚げで、じわりと広がる旨味と香りに体が目覚めていくのを感じます。
さらには久留米市の井上らんたい漆器の赤い盆も運ばれてきました。盆の上には佐賀県・伊万里焼「文祥窯」の茶碗、福岡県東峰村・小石原焼「マルダイ釜」の器、中心には糟屋郡志免町に工房を構える「博多曲物 玉樹」の重箱がドドン。自家製のぬか漬け、柳川の一番摘み海苔も添えられており、ご飯は一人一窯ずつの提供です。

赤坂 さばたろう 塩さば 赤坂 さばたろう 土鍋ごはん

土鍋の蓋を取ると上段に炭火焼きの塩サバと大分県産「蘭王」の玉子焼、さらにその下からツヤツヤの銀シャリが顔を出しました。この塩サバは博多の老舗干物問屋「長谷川商店」より仕入れているものだそうで、脂のりと塩加減が抜群です。卓上に置かれた“柚子胡椒ならぬ、自家製の蜜柑胡椒”を付けても美味し~。
お米は何と末安さんの実家で育てられている「拓ちゃん米(ひのひかり)」だそうで、立ち昇る甘い米の香りにクラクラします。

赤坂 さばたろう 朝ごはん

重箱の蓋を開ければ、福岡、九州の美味が勢揃い。上段には光り輝く活きサバの刺身が。下段には博多の郷土料理・がめ煮や特製のちりめん高菜、さば味噌、佐賀の名店「川島豆腐」の冷奴、旬野菜のおひたし、辛子明太子まで詰め込まれています。この明太子は末安さんの奥様による自家製だそう。福岡県漁連を通して仕入れる高品質の塩たらこを使っているそうで、一つ一つの粒が大きくて驚きます。釜山で買い付けた唐辛子や利尻昆布、熊本の東肥赤酒、リンゴの果汁などを加えた漬け込みダレの旨味も相まって、とにかくご飯が止まりません。

赤坂 さばたろう ゴマサバ

そしてもちろん、胡麻サバもしっかりと堪能。先程まで店内の生け簀で泳いでいた活サバを朝一で締めて捌いたとあって、鮮度の良さは折り紙付きです。小さな片口すり鉢に入った胡麻を自分で摺り、そこに特製の胡麻ダレとサバを投入してサッとひと混ぜ。熱々ふっくらご飯の上にのせて食べれば、もうたまりません。朝からこんなに贅沢な思いをしていいのでしょうか。

赤坂 さばたろう 土鍋ごはん

ご飯は1人1.2合・茶碗3杯分はあり、最初は食べきれるかな?と思いましたが杞憂でした。最強のご飯のお供を前に、あっという間に最後の一杯へ。末安さんやスタッフさんが客席をまわり、一窯ずつしゃもじで土鍋の底をすくい上げてくれます。ご飯にはご覧の通り見事なおこげができていて、焼いたお餅のように香ばしい香りがふわり。八女「栗原園」のほうじ茶を注いでお茶漬けにして味わい尽くせば、もう思い残すことはありません。

さばたろう 赤坂 スタップ

「さばたろう」を開店した理由を末安さん(写真中央)に伺うと、トレードマークのにっこり笑顔でこう応えてくれました。

「僕が修業した京都は朝ごはん文化が根づいていて、3年ほど前から福岡でも朝から美味しいごはんを食べられる店をやりたいと考えていたんです。実家は米農家なので、子供の頃から毎朝ガス釜で炊き上がるご飯を食べて育ってきました。炊きあがりの香りに、梅干しや高菜漬けといったご飯のお供があれば最高です。とにかく美味しいご飯を食べてもらえるように、食材や設いからも福岡や九州の魅力を伝えたい!と、とことんこだわりました。『さばたろう』は店長の岩本航太を柱にしたチームで盛り上がっていきますよ! 地元はもちろん、県外、海外の方々にも楽しんでいただけると嬉しいです」

赤坂 さばたろう 土産

店内の一角には「さばたろう」で使用している土鍋や器、自家製の明太子や蜜柑胡椒、お茶などを販売するお土産物コーナーも用意されていました。4月下旬からは「よるたろう」として夜営業も開始予定だそうで、楽しみは尽きませんね。

「いってらっしゃい!」と、お見送りされて店を後にすればお腹は満腹、心はほくほく。福岡市民ながら、ちょっとした旅行気分で最高の朝時間を過ごせました。

さばたろう
福岡市中央区赤坂1-5-11 アバンダント89 1F
092-406-4388 ※完全予約制
朝7:00~・8:15~、昼11:30~(各時間、一斉スタート)

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この記事を書いたひと

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