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居場所を求めて~強度行動障害と生きる~

2023年第5回 
制作:RKB毎日放送 
ディレクター:黒木 秀弥

 

自傷や他害、大声などの激しい行動が、高い頻度でみられる「強度行動障害」 
自閉症や重度の知的障害の人などにみられる二次障害で、全国に4万人以上いるとされている。 
「自分が死んだらこの子たちはどうなるんだろう」 
こう話すのは福岡市に住む財部志穂さん(48) 
息子の雄斗さん(19)は思春期を迎えたころに自傷や大声などの行動が出始めた。 
家族への負担から、財部さんは雄斗さんと離れて暮らすことを決心するが、受け入れてくれる施設は見つからなかった。「絶望というかこんなことがあるのか」

 

「強度行動障害」を巡っては、ヘルパーや入所施設の不足、支援者による虐待など、長い間、重い課題が解決されないまま家族に負担がのしかかっていた。 
そうした中、去年、国がようやく支援のあり方を考える検討会を発足。 
また、行動を抑えるための有効なアプローチに取り組む施設も現れ始めるなど、状況の改善に向けた動きも出始めている。

 

財部さんは4年前、ヘルパーを24時間派遣し、強度行動障害がある人たちの「1人暮らし」を支援する事業を始めた。彼らの「居場所」を作りたいという思いからだ。「彼らはモンスターじゃない。適切な支援をすれば地域で生きていける力を持っている」強度行動障害をめぐる現状と課題、そして希望を追った。

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