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超高速冷凍でフードロス革命

SDGsフードロス削減

ここ数年の飲食業界をにぎわせているのが冷凍食ブーム。各食品メーカーや大手飲食店がしのぎを削って商品の開発・販売に乗り出している。
その背景にあるのが冷凍技術の発達だ。冷たくした液体に浸して凍結する、「液冷式」と呼ばれる手法の広まりとともに、これまで不向きだった食品も冷凍が可能になったのだ。

その冷食の可能性を無限なものとする機械が開発され注目を集めている。
その名も超高速凍結機「ZERO―03」。北九州市のモーター機器企業が、関東のベンチャー企業と手を組み開発したマシーンだ。超高速とある通り、すでに高速で冷凍できる従来の液冷式の機械に比べ、なんと4倍もの速さでの凍結を可能にしたのだ。
凍結速度が速くなると、食材の細胞が破壊されることなく凍結できるため、解凍後の品質も保たれるとされている。これまで敬遠されていた食材や料理を凍結して提供することが可能になったのだ。
白米や豆腐、生クリームまでおいしさや食感をそのままに・・・・お寿司だって、解凍後は握りたてと思うほど!
食品以外の分野でも活用が検討されている、このマシーンの可能性を追った。

会社:ドーワテクノス
住所:北九州市八幡西区黒崎城石3-5
電話:093‐621-4136
HP:https://www.dhowa-technos.co.jp

取材後記

取材の合間に、「ZERO―03」を使って凍結させた料理や食材を食べさせていただきました。冷凍したら味が落ちるイメージのあった、肉や魚やお寿司、豆腐。すべてが、冷凍前の味・食感そのまま再現されていることにびっくり。一番驚いたのは生クリーム。時間をかけて冷凍すると、水分と脂分が分離してしまい使い物にならなくなるものが、超高速凍結で、これまた再現することに成功。
ケーキまでも冷凍保存が可能になってしまうの?ケーキ1個を完食することに罪悪感を抱くことから、買うのさえためらっていたメタボの自分にとって、この機械はぜひとも欲しいもの。半分だけ食べて、残りは後日用に保存しておく・・・
ぜひ、小型で安価な家庭用の超高速凍結機が開発されることを期待しています。
 

(RKB毎日放送  鶴田直久)

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