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JR「日田彦山線」からバス輸送システムに 九州初の“BRT”転換1か月 利用者は3倍に

ニュース交通

6年前の九州北部豪雨で被災し、不通となっていたJR日田彦山線の区間がBRT(バス高速輸送システム)で運行を再開してから1か月。沿線の自治体は、利用客を増やすための取り組みにも力を入れています。

BRT目当ての「乗り物」ファン

 

RKB町田有平「天気のいい週末ということもあって、始発の添田駅はすでに20人近い人がBRTの出発を待っています」

 

福岡県添田町と大分県の日田市を結ぶ「BRTひこぼしライン」。9月24日、添田駅では多くの観光客が乗車していました。

 

 

利用客「日田から。開業して1か月にならないんですけど、BRTに乗りたいなと」

 

鉄道をBRTに転換したのは九州では初めてで、BRTに乗ることを目的に来た人もいました。

 

 

宝珠山駅の乗客「とにかくBRTに乗って、『どんな景色が見えるのかな』と」「あまり日本にないものなので、どういうものかを見にきました」「元鉄道の専用区間を乗ってみたかったのと、一般道に降りるところを見たかったので」


Q.この後はどうしますか?
「この後はもう一回(専用区間を)戻って、日田へ完乗してから帰ろうかなと」

3倍に増えた利用者 6割は「観光」に来た人

 

JR九州によりますと、9月24日までのBRTひこぼしラインの利用者は、1日平均400人で、鉄道時代の約3倍でした。このうち6割が観光、4割が  地元の利用だということです。

 

添田駅から日田駅まで、学校や病院、市役所の近くなどに36の駅が設けられています。「歓遊舎ひこさん駅」に隣接する「フォレストアドベンチャー・添田」は、森の中でアスレチックを楽しむことができます。BRTが開業してから「問い合わせが増えている」といいます。

 

 

フォレストアドベンチャー・添田 武貞誉裕マネージャー「BRTに乗ってきて、ここで遊ぶお客さんもおられますし、電話で『何十人かでBRTで来たい』という声もありますね。影響あります」

BRT開業に合わせ「乗り合いタクシー」も

 

東峰村には3つの駅が設けられています。筑前岩屋駅の近くには、観光スポットとしても人気の棚田がありますが――。

 

RKB町田有平「日本の棚田100選にも選ばれた景色ですが、最寄り駅からは上り坂が1キロ以上続いていて、お年寄りや子供が歩いてくるのは難しそうです」

 

東峰村の岩屋神社も、BRTの駅から1キロほど離れています。このため、東峰村では、BRTの開業1週間前に無料の「乗り合いタクシー」の実証実験を始めました。電話予約制で、出発地も目的地も村内であれば柔軟に対応できます。

 

利用者「農協とかに行きたい時に電話して、農協まで連れていってもらって」


Q.駅は自宅から遠い?
「遠いですよ。歩いて、25分か30分」


Q.BRTに乗ってみたい?
「思いますね。以前も、日田からの帰りはバスで帰ってきよった」

 

運賃は村が負担しますが、誰でも利用可能で、「BRTを利用する観光客にも利用してもらいたい」と考えています。

 

東峰村ふるさと推進課 和田勲課長補佐「BRTを利用する方が観光客で増えているのかな、と思います。村民も少しずつ増えていると思っています。今後、BRTを活用した地域観光にも取り組んでいきたい」

JR社長「交通ネットワークを維持するのが使命」

 

開業1か月を迎えたBRTひこぼしラインについて、JR九州の古宮社長は28日の記者会見で、「たくさんの人に利用していただいているのは、うれしい悲鳴。交通ネットワークを維持するのがJR九州の責任と思っていますので、そこはずっと続けていきたい」と述べました。

 

九州北部豪雨から6年かけてようやく開業したBRT。沿線で人口の減少が続く中、将来にわたって路線を維持できるのか注目されます。

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