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部活動顧問による暴行暴言を苦に自殺 女子生徒の遺族が顧問と和解

3年前、福岡市の高校で部活の顧問による暴行や暴言を苦に1年生の女子生徒が自殺した問題です。女子生徒の遺族が再発防止等を条件に顧問と和解したことを明らかにしました。


◆顧問から竹刀で叩かれるなどの暴行や暴言
福岡市東区にある博多高校の1年生だった侑夏さんは、3年前、特待生として入部した剣道部で男性顧問から竹刀で叩かれるなどの暴行や暴言を連日受け、「死にたい原因」とSNSに投稿し自殺しました。

◆今後暴力的指導しないことなどを条件に和解
侑夏さんの遺族は、高校側が不適切な指導があったことを認めたため、提訴をせずに協議を続けてきました。今回、今後暴力的な指導はしないことや再発防止に努めることなどを条件に和解したということです。

侑夏さんの母親
「もし元顧問の方が今後言われる通りの教員生活を送っていただけるのであれば、それは私の娘を苦しめた元顧問とは別人である、娘を苦しめた元顧問はもういないと考えました。二度と同じことを繰り返さないという約束をとりつけたということは娘にとっても喜んでくれることではないかと思います」

◆顧問「指導は間違っていた」
会見に同席した、顧問の代理人弁護士によりますと顧問は「厳しい稽古に耐えて乗り越える観点で指導をしていたが間違っていた。生徒1人1人にとって部活がどういうことなのか、
生徒の立場にたって指導しなければならない。また、当事者として周囲に伝えていく責任を
果たさなければならない」などと話しているということです。

◆学校とは去年和解
博多高校とは去年11月に和解しています。

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