はぎれをつなぎ合わせたファブリックロープが困窮世帯の生活の糧に…子育て拠点「じじっか」が“しめ縄”を販売
毎週末、訪れた親子に食事を提供している福岡県久留米市の子育て拠点「じじっか」では、持続可能な運営に向けて、新たな取り組みを始めました。寄付という形で寄せられた善意を無駄にせず、自分たちで食材費を捻出しながら利用者の意識も変えていく仕組みです。
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寄付で賄われている食事や食材
経済的・精神的に困窮する世帯のセーフティネットにもなっているじじっか。賃料や電気代など運営にかかる費用は自治体や団体からの補助金で賄っています。一方、提供している食事や配達する食材の多くは、基本的に個人や企業からの寄付で賄っているため、十分な量を確保することは開所当初からの課題です。立ち上げ当初からのメンバーの樋口由恵さんは、開所から3年が経ち、食材の提供を受ける側の意識も変化してきていると話します。
じじっか コミュニティマネージャー 樋口由恵さん(44)
「多くの人が、食材をもらうことが日常になってしまっている。その一方で、『自分たちよりも困っている人に回してほしい』と遠慮して、必要な量を受け取らない人もいる。無用な遠慮をせずに、必要なところに必要な分だけ食材を届けるためにできることはないか、ずっと考えていました」
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