はぎれをつなぎ合わせたファブリックロープが困窮世帯の生活の糧に…子育て拠点「じじっか」が“しめ縄”を販売
毎週末、訪れた親子に食事を提供している福岡県久留米市の子育て拠点「じじっか」では、持続可能な運営に向けて、新たな取り組みを始めました。寄付という形で寄せられた善意を無駄にせず、自分たちで食材費を捻出しながら利用者の意識も変えていく仕組みです。
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利用者はひとり親家庭が少なくない
じじっかの利用者は母子家庭の人が少なくありません。一般的に金銭的に余裕がないケースが多いほか、仕事も育児も1人で担わなくてはならず時間的な余裕もありません。しかし、「じじっか」に来れば、まるで大家族のようにたくさんの大人や年齢が上の子供たちが小さな子供の面倒を見てくれるため、母親たちが話をする時間を持つことができ、心の余裕も生まれるのです。リリボンはそんな時間に片手間で編むことができ、さらにそれが食材に変わって生活を助けることに繋がります。
じじっか・コミュニティマネージャー樋口由恵さん(44)「今は5歳の子供から86歳の認知症のおばあちゃんまで、リリボンを編んでいます」
生活の糧を得るだけでなく、じじっかの運営を助けることにも繋がるので、制度導入に際して反対は特になかったそうです。
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