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“ストーカー相手”の首を何度も刺して殺害しようとした男(24)に懲役10年の判決

福岡県春日市で去年12月、元交際相手の女性を刃物で刺して殺害しようとした男(24)の裁判員裁判で、福岡地裁は1日、「身勝手極まりない犯行」などとして男に懲役10年(求刑・懲役12年)を言い渡しました。

審理では“ストーカー行為”を否認


判決によりますと、無職・片山敦稀被告は去年12月、ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けていたにも関わらず、元交際相手の女性を待ち伏せし、首などを刃物で複数回刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われていました。これまでの審理で片山被告は、殺人未遂や銃刀法違反の罪について起訴内容を認める一方、ストーカー規制法に違反したとされる罪については否認していました。

「異常な執着心」「恋愛感情はない」対立する主張

検察側


 

弁護側

 

検察側は「被害者への異常な執着心から恨みや憎しみを抱いた」として、片山被告に懲役12年を求刑。一方弁護側は、「女性への恋愛感情はない」などとして、ストーカー規制法違反の罪については無罪を主張し、懲役4年程度が相当と訴えていました。

「好意満たされず恨み」懲役10年の判決

福岡地裁の鈴嶋晋一裁判長は1日、被害者に関係を断たれてから片山被告の待ち伏せ行為が始まったことなどを挙げ、「好意の感情が満たされなかったことに恨みの感情を抱いた」と指摘。その上で、「復讐目的の身勝手極まりない犯行」などとして、片山被告に懲役10年を言い渡しました。

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