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大規模火災から1週間、通行規制一部解除もがれきの山…営業再開を阻む障壁に

北九州市小倉北区の「鳥町食道街」一帯で起きた大規模な火災から1週間。10日から一部、通行規制が解除されましたが大量のがれきが残ったままとなっていて被災した店舗の営業再開のめどは立っていません。

営業再開を阻む大量のがれき…火災の激しさ物語る

 

小倉駅から魚町銀天街JR小倉駅前の魚町銀天街のアーケードは、安全性が確認できたとして10日正午に通行止めが解除されました。しかし、銀天街に隣接する飲食店街「鳥町食道街」の周辺には、今もまだ大量のがれきが散乱しています。

市民「すごいですね火災の威力は。跡形もなく燃えている」
「びっくりです。こんな(がれきの)山ができて。子供のころから入っていって食事していた」

 

 

今月3日午後3時すぎ、正月でにぎわう小倉の中心地を襲った火災。火は瞬く間に燃え広がりおよそ42時間後にようやく消し止められました。この火事で36店舗、およそ2900平方メートルが焼けました。

甚大な被害、営業再開のめど立たず…

 

店が全焼した「陶器の戸田」。焼け跡から、竜の置物が見つかりました。今年の干支「辰」にちなんだ白い竜は、火災によって黒く変色していました。

 

 

陶器の戸田・戸田和雄代表「一個残ったんです。これだけ手前のところに飾っていたんで。他の干支は全滅。今年は生産量が増えてきて、正月に干支をたくさん入れていた。こんなになるとは思わなかった。一個だけ残って、息子が辰年なので息子にあげようと思います」

 

 

「鳥町食道街」の入り口付近に店を構える「だるま堂」は1945年に創業。「小倉焼うどん」の発祥の店として知られています。先代が亡くなり一度閉店しましたが、4年前に地元の市民団体「小倉焼うどん研究所」の所長だった竹中さんが店を復活させました。今回の火災では店内は焼けなかったものの店の前に大量のがれきが残っているため営業ができる状態ではないといいます。

 

 

だるま堂・竹中康二店主「なかなかどうするかというのを僕が先の展望が見えないという状況ですよね。がれきの撤去の作業の中で今あるところも壊さざるを得なくなるんじゃないだろうかと。ここの場所っていうのはやっぱりうちはこだわりたいですよね」

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