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「滑走路での事故を防げ」離着陸が「1分半に1回」の“過密空港”福岡 対策は?

羽田空港で1月2日に航空機同士が衝突した事故を受け、福岡空港でも管制システムが見直されます。福岡空港では1月に入り、着陸機の誤進入が相次ぎました。2本目の滑走路の完成を前に事故を未然に防ぐための仕組み作りが検討されています。

モニター監視職員を増員

管制塔パイロットに指示を出すのは、管制塔の中にいる航空管制官です。福岡空港は4人の管制官によって管理されていて、そのうちの1人が離着陸の許可を出しています。
 


中部国際空港の元航空管制官・田中秀和さん「パイロットと管制官のコミュニケーションは主に、今もバーバルコミュニケーションと言って、言葉でのやりとり、無線交信によって行われています。『無線交信の方が、即時性がある』というメリットもあるので、今のテクノロジーでは残念ながら『無線交信のメリットの方がデメリットを上回っていると言わざるを得ない』というのはあると思います」
 


離陸機が滑走路に入ると赤く光って知らせるモニターが、管制塔には設置されていますが、羽田空港の事故では見落とされていた可能性が指摘されています。このため、福岡空港でもモニターを見るための人員を増やすことになりました。

「離陸用」と「着陸用」の滑走路は


福岡空港では、2025年3月の供用開始に向け新たな滑走路の工事が進んでいます。9年前の環境アセスメントでは、新たな滑走路は国際線の出発専用として運用される設定でしたが、国交省福岡空港事務所によりますと「現在は検討中」ということです。
事故が起きた羽田空港の滑走路は、現在の福岡空港と同じく離着陸両方行っていました。一方、関西国際空港のように離着陸を分けている空港もあります。

中部国際空港の元航空管制官・田中秀和さん「離着陸が一緒になると、やはりリスクはあると思います。一方で、国際線と国内線、つまり滑走路のターミナルごとに運用を分けるのは、滑走路の横断をなくすという面で非常に有用だと思います。どちらの方がいいのか、バランスというか分析によると思います。ただ『忙しいから危ない』のではなく、忙しいからつけてもらえる人員や機材が『不足しているのか、十分なのか』が一番大事だと思います」

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この記事を書いたひと

大北瑞季

1994年生まれ 愛知県出身 主に福岡・佐賀での裁判についてのニュース記事を担当。 プライベートでは1児の母であり、出産や育児の話題についても精力的に取材を行う。