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「ありがとう」そして「大好き」|アナウンサーコラム

小学校の卒業式に取材でうかがい卒業生にマイクを向けると、一番の思い出は「修学旅行」との声が多く上がりました。その理由は、友達といっぱいしゃべることができたから。先生の目を盗んで夜更かしをしたり、「恋バナ」に花を咲かせたり、いろいろな意味でドキドキする時間を友達と共有したことでしょう。

だれかと同じ空間で同じ時を過ごすことでしか得られない感情があることを思うと、新型コロナにより一時中断されていた修学旅行や運動会、卒業式などが、以前とは違う形であっても再開されたのは喜ばしいことです。

友だちと一緒にカメラの前に立ってもらい、友だちへの感謝の言葉を伝えてもらうことにしました。すると「ありがとう」に加えて「大好き」の言葉が聞かれました。「感謝」といえば「ありがとう」だと思っていた私には、新鮮に感じられました。それにしても「大好き」とは自分の気持ちを真っすぐに伝える、なんて素敵な言葉でしょうか。あなたがいてくれてとてもうれしい。これからも一緒にいようね。あなたがしてくれたように、私もあなたにできることをしてあげたい――。そんなたくさんの気持ちが「だいすき」の4文字に込められていて、こちらも心が温かくなりました。
 

3月23日(土)毎日新聞掲載

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