PageTopButton

第2回・福岡の「しんどい通学路」選手権開催!1位に輝いた高校は!?

以前の放送で北九州市八幡エリアの「しんどい通学路」を調査したところ、放送後に他の地区の学校関係者から「うちの高校もすごい!」と反響が寄せられたため、「しんどい通学路」選手権の第2回目を開催。
 

多数の応募があった中から最終的にエントリーしたのは「東筑紫学園高校」「中間高校」「敬愛高校」「鞍手高校」「戸畑工業高校」の5校です。今回も「坂学会」の橋本道成さんに割り出してもらった“しんどさを求める公式”を使って順位を決めていきます。王者・九州国際大学付属高校を超える学校は出てくるのでしょうか。

最大傾斜10度の坂が襲う!「東筑紫学園高校」(北九州市小倉北区)

最大傾斜10度、長さ152mの「日の実坂」が、生徒たちを襲います。一般的にしんどいとされる傾斜が8度なので、結構なきつさだと思われます。

二段階の坂がお待ちかね「鞍手高校」(直方市)

スタンダードな通学路は、直方駅からの徒歩ルート。しょっぱなから最大傾斜6度、長さ358mの坂が出現します。通学中の生徒に聞いてみると、不満がちらほら。

しかし、これはまだまだ序の口。実は、第一関門の坂を突破した先には最大傾斜12度、長さ73mの急斜面が待っているのです。

643mの長距離坂が地味にしんどい「敬愛高校」(北九州市門司区)

最寄りの門司駅から敬愛高校まで1374mの通学ルートには、最大傾斜4度と緩やかではあるものの、長さ643mと、なかなかの距離の坂が続いています。これが、地味に生徒たちの体力を奪っているのです。

中には「暑くなるので」と、この季節に半袖で通学する生徒も!

最大傾斜43度の階段に息切れ「戸畑工業高校」(北九州市戸畑区)

戸畑工業高校の通学路の特徴は「階段」。第一関門の階段を突破すると、やたら狭い小道が続き、さらに先ほどよりも急な階段が待ち構えています。

坂学会の橋本さんによると「階段も坂としてカウントして良い」とのことだったので、公式に当てはめると……なんと、戸畑工業高校の階段(坂)の最大傾斜は43度! 校門に着く頃にはヘトヘトです。

アップダウンがあるから下校もキツイ「中間高校」(中間市)

筑豊電気鉄道通谷駅から中間高校まで徒歩で行く間には、最大傾斜8度、長さ240mの坂が鎮座。見ただけでしんどそうです。


しかし、中間高校最大の特徴は、最初の坂を登りきったあとに下り坂、さらに上り坂と、アップダウンがある点。まさに登山です。

それらを乗り越えたら最後に待ち構えているのが、最大傾斜36度の心臓破りの階段。さらに、下校時も坂を登らなければならないという、他の高校にはないしんどさも中間高校ならではです。


最終的な結果は、中間高校が1137pt差で2位。九州国際大学付属高校は、見事(?)二連覇達成となりました。念のため、奥長哲二校長に伝えに行くと……。
 


「複雑です」と、ひと言。

「しんどい通学路」はスポーツ系の部活に役立つ!?

しかし、九州国際大学付属高校と言えば、2024年のパリ五輪で銅メダルを獲得したバドミントンの松山奈未選手の母校。松山選手は中学から高校までの6年間この坂道を登ったそう。九州国際大学付属高校は他にもスポーツが強いので、もしかしたら坂のおかげもあるのかも?

調べてみると「八幡高校」はビーチバレー部(男女)が4年連続で全国大会に出場していたり、「敬愛高校」は全国高校柔道選手権大会で準優勝に輝いたほか、東京五輪で銅メダルを獲得した芳田司さんの出身校だったりと、なかなかの経歴が。

敬愛高校柔道部の吉元幸洋元監督に話を聞いてみると「通学路の坂がいいトレーニングになっていると思う」とのこと。実際、「通学路で鍛えられた」と話す部員もいました。


さらに、しんどい通学路選手権第3位の「戸畑工業高校」は山岳部の強豪でもあります。なんと、部活のトレーニングに坂が使われることもあるそう。

さらにさらに、今回、惜しくも九州国際大学付属高校に敗れてしまった「中間高校」には、棒高跳びで全国大会に出場した選手が2人も。

これはさぞ通学路で足腰を鍛えているかと思いきや、なんと1人は電動アシスト付きの自転車で通学、もう1人は車で通学しているとの結果が。……どうやら、例外もあるようです!



しんどい通学路の情報をお持ちの方は、番組公式Xもしくは公式Instagram(@hakatanoosama)まで!

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう