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明治時代に創業した伝統の味を受け継ぐ濃厚ちゃんぽん

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「ちゃんぽん」は明治時代に中国福建省から長崎に移り住んだ華僑の手によって生まれたといわれ、その歴史は以前、博多の老舗「福新楼」の記事でも紹介しました。「福新楼」と同じく、明治後期には北部九州一円に「ちゃんぽん」を提供する店が広まり、久留米で創業した「博多屋」もそのうちの一軒といわれています。同店はその後寿司屋に業態を変えて「ちゃんぽん」の歴史は一旦途絶えますが、創業者の孫にあたる店主の勝野宜明さんが老舗の味を再現して復活させたのが、ちゃんぽんと唐揚げ専門店の「さゆりばぁば亭」です。

さゆりばぁば亭_外観

場所は歴史ある寺社仏閣が残る"博多旧市街"エリアの「東長寺」近くにあり、店を訪ねた日も数多くの外国人観光客が周辺を歩いていました。店内はカウンター9席のみで平日の昼時には行列ができる人気店なので、ゆっくり味わいたければランチタイムを外した2時過ぎ頃が狙い目です。

さゆりばぁば亭_メニュー

"ちゃんぽんと唐揚げの専門店"と銘打つだけに、提供する料理はそのバリエーションとセットメニューのみ。今回は2大看板メニューの「ちゃんぽん」と「唐揚げ」を券売機で購入し、カウンターでしばし待つことにしました。

さゆりばぁば亭_料理1

もうもうと湯気を上げながら登場した「ちゃんぽん」は、黒い丼にキヌサヤの緑、人参の赤が映える彩りの良いルックス。その他にもキャベツ、玉ネギ、モヤシのたっぷり野菜に、豚肉、天ぷら、カマボコ、キクラゲといった具だくさんなラインアップです。

さゆりばぁば亭_料理2

豚骨100%を長時間かけて焚くというスープは、博多ちゃんぽんの中でも濃厚さはトップクラス。レンゲで一口すするとねっとりとした口当たりながらも豚骨特有の臭みはまったく感じられず、スッと喉を通っていきます。

さゆりばぁば亭_料理3

もっちりとした中太麺は、やはり明治創業の老舗製麺所「青木食産」に特注したオリジナル麺で、濃厚なスープとの絡み具合もバツグン! カウンター上に置かれた調味料はシンプルにコショウと酢のみで、後半は辛味と酸味を加えながら、ピリサッパリとした味変を楽しむことができます。

さゆりばぁば亭_料理4

鶏唐揚げは、「さゆりばぁば亭」の店名の由来でもある勝野さんの母親が考案したという秘伝の味付けで、外側の衣はカラッと、中身はジューシーな仕上がりです。唐揚げごとちゃんぽんに投入して、濃厚な豚骨スープと馴染ませながら食べるのも大アリですね。

さゆりばぁば亭_店内

セットメニューは、ちゃんぽんと鶏唐揚げに明太高菜巻麺が付いた「さゆりセット」(1,250円)や、鶏唐揚げの代わりに黒豚豚骨唐揚げが付いた「コラーゲンセット」(1,250円)などがあり、ボリュームも満点。単品、セットともにシンプルなメニュー構成ながら、何を食べても満足できること請けあいです。

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