「九州で40度⁉」。これまで見たことのない数字を目にして、驚いた方も多いのではないでしょうか。九州の観測史上最高は、2018年に大分県日田市で観測した39.9度。それ以来、年々暑さは増しても、九州では40度の壁を超えることはありませんでした。しかしこの夏、ついにその牙城が崩れ、暑さの歴史が変わってしまったのです。
7月27日、日田市で九州初となる40.0度を観測。驚いたのもつかの間、わずか数日後の8月3日には久留米市でなんと40.4度を記録し、九州最高があっさりと塗り替えられたのです。また、佐賀県や熊本県でもそれぞれ観測史上初となる最高気温40度以上の「酷暑日」となりました。
なぜ、これほどまでに暑くなったのか。上空で太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる「ダブル高気圧」に、山を越えて熱風が吹き下りる「フェーン現象」。そこに連日の夏空と雨不足が追い打ちをかけ、九州全体に熱がこもり続けてしまったことが主な要因でしょう。
これで40度以上を経験した地域は、全国の過半数にあたる27都県にまで達してしまいました。今後、私たちの夏はどうなってしまうのでしょうか。これ以上暑くなるのは勘弁してくれと願うばかりです。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2026年8月22日掲載
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