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庭つくりは絆つくり~世界が認める庭師の想い

ビジネス
「庭師の修業は一週間で辞めて帰るつもりだった」。
山口陽介さん(37)の夢は美容師か、服飾関連。ところが、修業先の京都で仕事をさぼり、樹を枯らしてしまう。大目玉をくらうが、それよりも枯らしたことで、樹は“生きている”ことを実感。本気になった。修業中、ヨーロッパから“ガーデニング”という新しい発想の庭作りが輸入される。学びたいと飛び込んだイギリス。伝手もコネもなく英語もだめ。それでも、日本庭園ができるということで、潜り込んだ王立植物園。働きながら、ガーデニングの技術と発想を貪欲に吸収。
帰国後、父親の造園会社に入社(長崎県波佐見町)。日本庭園の実績と、ガーデニングの技術が徐々に認められ、全国で活躍。世界三大ガーデンショーと言われる『シンガポールガーデンフェスティバル』で金賞受賞。その他の受賞は数知れない。ここ数年は、保育園の園庭を子どもたちと地域のコミュニケーションの場になるように設計。東京や神戸の美術館でも“集う場”を作っている。ドイツ、オランダからも依頼がきている。集いたくなる庭。それが、地域のコミュニケーションの場として人と人の絆となる。
目標は、村つくり。そして、月へ…。庭師、山口陽介の仕事を追う。
(製作:NBC長崎放送 / ディレクター:中原 英治)

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