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チキリン囃子が聞こえる~おおいたの夏 長濵祭り~

大分県内の夏祭りのトップを切って開かれる“長濵祭り”。梅雨と重なるため、“雨の長濵さま”とも呼ばれる、大分市の風物詩だ。
長濵神社の氏子青年会会長として、この祭りを支える古田裕樹さん(36)は、物心ついた頃から笛や太鼓を手に、長濵祭りに参加していたという。他にも、これまでに参加した祭りは県内外で約50、見た祭りは90を超えるという筋金入りの“お祭り男”。そんな古田さんがいつも危惧するのが“祭りの継承”。大分では集客力も知名度も最大級の長濵祭りだが、運営に携わる担い手は高齢化が進む。「祭りは先人が時代を超えて繋いできてくれた文化。街の個性でもあり、一体感も味わえる素晴らしい伝統。」と語る古田さん。継承のために、まずは“世代間交流”の場が必要だと考えた古田さんは、町内に“青年会”を結成。幼少期からの小さな思い出の積み重ねが愛郷心を育み、祭りの担い手育成に繋がる、との思いから、幅広い年代の住民が集う地域イベント開催にも挑戦している。子どもたちが奏でる大分名物“チキリン囃子”が街に響き、今年も“長濵さま”の季節がやってきた。
古田さんは子供たちと、どんな物語を描くのだろうか。
(製作:OBS大分放送 / ディレクター:樋口 昌平)

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