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【ととのいMAP】豊後大野市のサウナ町興し!

テレビ
”ととのう”とはサウナでの専門用語。サウナのあと、水風呂に入り、休憩をする…これを3回ほど繰り返すことで訪れる”快感”の状態のことを言います。「totonoimap」では温泉大国九州の魅力ある様々なサウナを紹介していきます。

同行いただくのは、Webマガジン「九州とサウナ」プロデューサーの金沢昂紀さん。サウナが好きすぎてロシアからサウナの木材キット輸入し、家にサウナを作ってしまったという強者なんです。大手旅行会社でサラリーマンを務める傍ら、サウナ愛が前に出過ぎてWEBマガジン「九州とサウナ」をプロデュース。サウナイベントなども開催しています。

今回ご紹介するのは “おんせん県おおいた”にして温泉が湧かない町「大分県豊後大野市」。市をあげてサウナで町おこしをしています。

16世紀後半に作られたとされる県指定有形民俗文化財指定の「辻河原の石風呂」がある等、蒸気浴文化が根付く「豊後大野市」には、全国名水100選にも選ばれるような綺麗な清流と大自然があります。温泉がないことを逆手に取った「サウナまち宣言」では“アウトドアサウナ”を新たな観光資源として活用し、地域と連携して取り組みを進めているのだそうです。この地域の「サウナ」は全て水着着用なので家族でも楽しめます!

まるで宇宙気分!世界初!?鍾乳洞サウナ「稲積水中鍾乳洞」

豊後大野市三重町にある「稲積水中鍾乳洞」。約3億年前の古生代に形成され、30万年前の阿蘇火山噴火で現在の形になったとされる日本最大の「水中鍾乳洞」で、水中に鍾乳石が見られる世界でも珍しい鍾乳洞なんです。

この場所に、昨年3月「サウナ」が誕生。「水風呂」が“水中鍾乳洞”という日本初・世界初のサウナ体験ができます。「テントサウナ」は鍾乳洞の外に2基。フィンランド式の「サヴォッタサウナ」は温度がぬるめでマイルド。一方、ロシア生まれの「モルジュサウナ」はキルティング素材を3層に重ねており、中の温度はかなり熱いそう。
「ロウリュ」は地元の天然水を使用。大きな赤色の団扇で仰ぐ“青松流”のアウフグースも体験できます。

このサウナの真骨頂は鍾乳洞の水風呂。鍾乳洞は天然記念物ではなく民間のものなので入浴可能なのです。鍾乳洞の中はライトアップされていて、小宇宙のような幻想的な空間が広がっています。水温は年間を通して16度。なんと魚も泳いでいます。至福のととのいタイムは、青空に山、そして滝の音が組み合わさった癒しスポットで・・・。
アドベンチャーな洞窟体験も支配人にお願いすると体験でき、外気浴を楽しめます。

※ロウリュ…熱したサウナストーンに水(アロマ水)をかけて水蒸気を発生させ体感温度を上げて発汗作用を促進させるサウナ入浴法。
※アウフグース…ロウリュで発生させた水蒸気をタオルなどで仰いで発汗を促すドイツ発祥の入浴法。
サウナ1人4000円(2人以上~・要予約)
稲積水中鍾乳洞スノーケリング大人6500円
〇稲積水中鍾乳洞
大分県豊後大野市三重町
(0974)26-2468

カフェにもサウナ!「カフェパラム」

サウナの後は「サ飯」(サウナの後に楽しむ食)。
サ飯は「稲積水中鍾乳洞」から車で15分の「カフェパラム」。「石焼ロウリュカレー」はサウナ町ならではのサウナにちなんで開発されたメニュー。オーナーの小野広治さんが作るお米と豊後大野市の野菜をふんだんに使用した一品を自然と共に楽しめます。

「カフェパラム」には、オーナーである小野さんが自ら作ったというサウナがあります。その名も「Tuuli Tuuli」。フィンランド語で「風」を意味し、サウナはフィンランドにある公衆サウナをイメージして作ったそう。総工費4万円で建てたというサウナですが、大量のサウナストーンがあり、素材や構造はサウナ内の熱が回るように考えられています。「ロウリュ」の威力も抜群で、オレンジの爽やかな香りがします。

水風呂は「奥嶽川」。日本一導線の悪いという水風呂は、なんとボルダリングをして下りないとたどり着けないそう。ととのいスポットではデッキに寝そべることで非日常を体験。サウナはカフェ利用で500円、サウナのみだと1000円で利用可能です。

石焼ロウリュカレー(ランチドリンク付)1000円
サウナ (カフェ利用)500円(サウナのみの利用)1000円
〇カフェパラム
大分県豊後大野市清川町
090-4340-2906
 

自然に溶け込む 秘境リビルドサウナ「ゲストハウスLAMP豊後大野」

「ゲストハウスLAMP豊後大野」は2020年に誕生した本格サウナ。宿泊施設や地元の食材を使った料理もあり、夏場は川遊びやキャンプも楽しめ、一日ゆっくり泊まれます。

支配人の高橋ケンさんは、なんと「サウナのまち」の仕掛け人。サウナが好きで周りに声を掛けて始めたサウナ作りがきっかけで、2年半前から温泉がない町を「フィンランドのまち」というテーマで構想し、自ら市長にプレゼンテーションを行いました。

高橋さん自らも2020年に廃校をリニューアルした場所に、元々学校で使われていた廃材を使った「サウナ」を完成。廃材の色や質感が異なるオシャレな外観で、室内にもこだわりがたくさん!台座に乗ることで天井が近くなり、「ロウリュ」した際に熱が最初に下りてくる蒸気を余すことなく体で受け止められるように工夫。またサウナストーン300kg以上を芸術的に積んでいるんです。

「ロウリュ」は、天然水にオイルを混ぜたアロマ水を使用。柑橘系の爽やかな香りです。
特大サイズの「水風呂」は廃校のプールを活用。水は山の上の沢から引いています。休憩はキャンプさながらの焚き火を囲んで・・・ととのい完了です!
サウナ料金1名(2時間)2000円※水着・タオルなどの貸出有
〇ゲストハウスLAMP 豊後大野
大分県豊後大野市尾平鉱山
(0974)47-2080
 

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